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     〔きみにならびて野にたてば〕

きみにならびて野にたてば
風きらゝかに吹ききたり
柏ばやしをとゞろかし
枯葉を雪にまろばしぬ。

峯の火口にたゞなびき
北面に藍の影置ける
雪のけぶりはひとひらの
火とも雲とも見ゆるなれ



あゝさにあらずかの青く
かゞやきわたし天にして
まこと恋するひとびとの
とはの園をば思へるを