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民間薬

たけしき耕の具を帯びて
ひぐまの皮は着たれども 
夜に日をつげるひと月の
卑泥のわざに身をわびて
しばしましろの露おける
すぎなの畔にまどろめば 
はじめはぬかの雪ぬるみ
啼きかひめぐるむらひばり 
やがては古き巨人の
石の匙もていできたり 
ネプウメリてふ草の葉を
薬に喰めとをしへける


掲載誌「女性岩手」創刊号(1932年8月15日)
関連作品:「文語詩五十編」の「民間薬」