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風と反感

そんなおかしな反感だかなんだか
真鍮いろの皿みたいなものを
風のなかからちぎって投げてよこしても
ごらんのとほりこっちは雪の松街道を
急いであるいてゐるのだし
とてもいちいち受けつけてゐるひまがない
まちのうへのつめたいそらに
くろいけむりがながれるながれる


掲載誌「銅鑼」第七号(1925年8月1日)
関連作品:「春と修羅 第二集」の「九〇 風と反感」