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雲〔幻聴〕

いっしゃうけんめいやってきたといっても
ねごとみたいな にごりさけみたいなことだ
  ……ぬれた夜中の焼きぼっ杭によっかかり……
おい きょうだい
へんじしてくれ
そのまっくろな雲のなかから


掲載誌「貌」第四号(1925年1月10日)
関連作品:「春と修羅 第二集」の「一九八 雲」