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休息

風はうしろの巨きな杉や
わたくしの黄いろな仕事着のえりを
つぎつぎ狼の牙にして過ぎるけれども
わたくしは白金の百合のやうに
 ……三本鍬の刃もふるへろ……
ほのかにねむることができる


掲載誌「銅鑼」第五号(1924年10月27日)
関連作品:「春と修羅 第二集」の「五三 休息」