目次へ  縦書き

陽ざしとかれくさ

  どこからかチーゼルが刺し
  光パラフヰンの 蒼いもや
  わをかく、わを描く、からす
  烏の軋り……からすの器械……
(これはかはりますか)
(かはります)
(これはかはりますか)
(かはります)
(これはどうですか)
(かはりません)
(そんなら、おい、ここに
 雲の棘をもって来い。はやく)
(いゝえ かはります かはります)
  ………………………………刺し
 光パラフィンの蒼いもや
 わをかく わを描く からす
 からすの軋り……からす機關


掲載誌「反情」第二号(1924年3月9日)
関連作品:「心象スケッチ 春と修羅」にほぼ同じ作品