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     十一月三日(雨ニモマケズ)


     牧歌 種山ヶ原の 雲の中ながで刈つた草は
どごさが置いたが 忘れだ あめやふる

種山ヶ原の せ高の芒あざみ
刈つてで置ぎわすれで あめやふる あめやふる

種山ヶ原の 霧の中ながで刈つた草さ
わすれ草も入つたが 忘れだ あめやふる

種山ヶ原の 置ぎわすれの草のたばは
どごがの長嶺で ぬれでる ぬれでる

種山ヶ原の 長嶺さ置いだ草は
雲に持つてがれで 無ぐなる 無ぐなる

種山ヶ原の 長嶺の上の雲を
ぼつがけで見れば 無ぐなる 無ぐなる