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     僚友(作品第一〇七九番)

わたくしがかつてあなたがたと
この方室に卓を並べてゐましたころ、
たとへば今日のやうな明るくしづかなひるすぎに
  ……窓にはゆらぐアカシヤの枝……
ちがつた思想やちがつたなりで
誰かゞ訪ねて来ましたときは
わたくしどもはただ何げなく眼をも見合せ
またあるかなし何ともしらず表情し合ひもしたのでしたが
  ……崩れてひかる夏の雲……
今日わたくしが疲れて弱く
荒れた耕地やけはしいみんなの瞳を避けて
おろかにもまたおろかにも
昨日の安易な住所を慕ひ、
この方室にたどつて来れば、
まことにあなたがたのことばやおももちは
あなたがたにあるその十倍の強さになつて
  ……風も燃え……
わたくしの胸をうつのです
  ……風も燃え 禾草も燃える……