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牧歌

(「種山ヶ原の夜」の歌(三))

種山ヶ原の雲のながで刈った草は
どごさが置いたが忘れだ 雨ぁふる

種山ヶ原のせだがすすぎあざみ
刈ってで置ぎわすれで雨ぁふる 雨ぁふる

種山ヶ原の霧のながで刈った草さ
わすれ草もはえったが忘れだ 雨ぁふる

種山ヶ原の置ぎわすれの草のたばは
どごがの長嶺ながねでぬれでる ぬれでる


種山ヶ原の長嶺さ置いだ草は
雲に持ってがれで無ぐなる 無ぐなる

種山ヶ原の長嶺の上の雲を
ぼっがけで見れば無ぐなる 無ぐなる