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[96] 1918年12月27日 宮澤政次郎あて 封緘葉書

   花巻川口町豊沢町 宮澤政次郎様
   十二月二十七日 東京市小石川区雑司ヶ谷町一三 雲台館内

拝啓今朝無事着京致し候 午後二時永楽病院にて面会仕り候処別段に顔色も悪からず言語等常の如くに御座候。

昨日は朝三十八度夜三十九度少々咽喉を害し候様に見え候。

副院長に面会仕り色々と尋ね候。

  熱の型はチブスに類する事。
  大便小便血液中よりチブス菌に因する反応を発見せず。(実験数回施行)
  大抵二三日にて平室に移し得べきこと。

等を確め候。

寮監には今夜面会仕るべく候。

尚下宿は旅籠にて一円三十銭、病院は入院料二円五十銭看護料二円五十銭。

尚明日詳しく申し上ぐべく候。

敬具