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[79] 1918年7月17日 宮澤政次郎あて 葉書

(表)稗貫郡花巻川口町豊沢町 宮澤政次郎様
   七月十七日 盛岡市内丸二九 玉井方 宮澤賢治拝

拝啓 一昨々日は玉井様よりも厚く御礼有之候

中学の学期試験は明日よりに御座候へども一同無事に候間御安心奉願候

私は明後十九日迄当地にて分析に従事し二十日朝林学科の小泉助教授と共に花巻へ参り直ちに当日は鉛温泉に至る途中の林相を調査致し鉛に泊仕るべく候

 二十一日、鉛より豊沢、幕館、柱沢−鉛帰泊、
 二十二日 鉛−割沢(或は割沢を経て台温泉)
 二十三日 割沢−台(又は台−志戸平)
 二十四日 台より志戸平又は(志戸平−三ッ沢川北の又−ニッ堰−花巻)
 二十五日 志戸平、−三ツ沢川、花巻

斯て本月二十七日迄東の方を調べ二十八日よりは休みと相成るべく候 今回の調査は石を負ふ事もなく里程も少く横道にも入らず誠に容易に御座候 尚花巻着時間後に御知らせ致し候間荷物受取に誰か御遣はしを願上候

匆々