目次へ  縦書き

[78](1918年7月17日)保阪嘉内あて 葉書

(表)山梨県北巨摩郡駒井村 保阪嘉内様
   盛岡市内丸二九 玉井方 宮沢賢治

御便りありがたく戴きました。私は先日一寸肋膜が悪いと云はれて居ましたが今はすっかり治りました。明々後日から林学の小泉さんと又山へ行きます。

さて憚らず申し上げます。あなたは何でも、何かの型に入らなければ御満足ができないのですか。又は何でも高く叫んで居なければ不足なのですか。我々は拆伏を行ずるにはとてもとても小さいのです。只諸共に至心に自らの道を求めやうではありませんか。