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[396](1931年10月末)八木源次郎あて 下書

冠省

東北大会御開催の趣寔に御同慶の至に奉存候 唯私事先月末仙台水戸を工場の用にて巡歴致し東京着と共に直ちに発熱致し流感より気管支炎肺炎と変じ約一ヶ月三十八度前后の熱に苦しみ近日漸く恢復の兆相見え候へ共尚未だ起床に至らず御多忙の処御手伝も致し兼ぬる次第何とも御申訳なく存候 裏の花壇の方も一遍御覧被成下開花の分は枯木も山の賑ひに御座候間全部御伐採「参考品高橋喜一郎」として隅の方にても御塞ぎ被成下ぱ幸甚之に過ぎず候 先は右床中乱筆乍ら如斯御座候

敬具

  八木会長殿

宮沢拝

 追て私帰着当時御見舞被成下候趣難有奉存候