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[376] 1931年7月30日 鈴木東藏あて 封書(封筒ナシ)

  七月卅日

拝復 水沢及一ノ関よりの貴簡拝誦 中林氏今更売行なきを以て廻送を乞ふなど云はれても誠に困る次第今一応掛合申すべく候間暫時お待ちを願上候 洗ひ出し等の見本着々製作致し居候処只今迄の所にては青鼠の混合、紫鼠の混合の洗ひ出し仲々面々く殊に鼠(石灰岩)に黄が原石より点々に入れるも亦宜しき様に有之次には仰せの如く壁標本及セメントヘ粉を加へたる標本にて即ち総計三十六種(洗ひ出し十二種研ぎ出し十二種セメント加用六種壁六種)を製作し各十通り宛と思ひ居候間何卒右成績亦今少しくお待ち願上候

敬具