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[311] 1931年3月28日 鈴木東藏あて 封書(封筒ナシ)

拝復 過日御来花の際は店頭にて何の風情もなく甚失礼仕候。本日貴簡拝誦 コンクリ硬化せざる趣御焦燥も左こそと存上候。先方神明組合にては一日二日の処は如何様にても宜敷趣何卒充分に御準備の上御着手被成下度候。次に本日別紙注文状差上候間引続き然るべく御手配奉願度、本日御廻送の照会に対しても夫夫叮寧に廻答致置候間御安心願上候。当所昨日本日は肥料設計依頼の人十数名有之仲々盛況に御座候。先は右迄貴意を得度如斯御座候。追て万一コンクリ仕直しの際は今回は急結剤御送可申上候。盛岡豊川商会より直輸被成下ても宜敷と存候。

  三月十八日

敬具

 鈴木藤三様

宮沢賢治