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[299] 1931年2月14日 鈴木東藏あて 封書(封筒ナシ)

拝啓 本日私方発信と行違ひに、貴簡配達あり、早速湯口(湯本ならん)の方へは右照会致し置候。

次に本日笹間村の一青年同村の福田とかいふ人より購求したる石粉甚粗粒混じ居りて迷惑なる旨申し参り小生も一寸困り申し候処右品は径何ミリの箭を通したるものなるや、並びに先日承り候松川渡し十貫二十五銭の分は何ミリの箭によるや右二点至急御報被成下度

先日農事試験場訪問の際も貫数、バーセント、粒径荷物に書き添へられ度旨申し居り候間御経営上の御意見何卒腹蔵なく申し聞け願ひ上度候 特に只今は新紙にも報ずる通り佐比内産消石灰栃木産漆喰粕新肥料カルクを正面に廻しての競争にも有之県官の心からなる賛同を得て種々の便宜を得る為にも尤警戒を要する場合に有之候間何卒比辺粒径と価格との関係並びに一般卸値段の制定に関し至急御返事を仰ぎ奉り候尚右充分確定后は秋田県の方へ三四日出向致し販路取調べ参るべく候

敬具