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[277](1930年9月)鈴木東藏あて 封書(封筒ナシ)

再啓 貴簡拝誦 御尤の次第に御座候儘父にも相談仕候処漸く御詞通りの仕儀賛同を得候間可然御手配願上候 尤も資金の件に関しては父は勿論盛銀常務湯口村長等へ度々申居候へ共何分此の時局にて殊に私方にては殆んど株式のみを財源と致し居り候処当今の下落の為に価格負債額を遙に低下し関係銀行より担保追徴の為色々填補に苦心致し居候次第加ふるに小生は変な主義のため二度迄家を出で只今としては之等に関しては口を開く資格無之様の訳合にて従来御事業の必要も有望も充分承知し乍ら御力になり兼ねたるもの全く右に依る次第何卒御諒解願上候 就て差当っては大麦作付は十月十日迄に有之宣伝書等至急発送致し度候へ共若し只今印刷のもの無之候はゞ次期の分に対し需要先調査の上十月より広告並に売込方に従事致度存居候 先は右御返事迄

敬具