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[258](1930年3月10日) 伊藤忠一あて 封書

   花巻町下根子 伊藤忠一様
   三月十日 豊沢町

お手紙拝見いたしました。

ご元気のおやうすで実に安心いたしました。無理をしないで着々進んで行かれることをどんなに祈ってゐたでせう。

農事のこともおききしたいことばかりですが四月はきっと外へも出られますからお目にもかかれると思ひます。

根子ではいろいろとお世話になりました。

たびたび失礼なことも言ひましたが、殆んどあすこでははじめからおしまひまで病気(こころもからだも)みたいなもので何とも済みませんでした。

どうかあれらの中から捨てるべきは はっきり捨て再三お考になってとるべきはとって、あなたご自身で明るい生活の目標をおつくりになるやうねがひます。

宗教のことはお説の通りの立場は大きなものでせう。けれどもそのほかにもいろいろの立場はあるかもしれません。

はっきり私はわかりません。

次に法華経の本は

   山川智應 和訳法華経
   島地大等 和漢対照妙法蓮華経

等ありますが発行所がちょっとわかりません。国柱会からパンフレ ットでも来たらお送りして参考に供しませう。

今年は温床はやりませんか。