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[211] 1925年9月21日 森佐一あて 封書

(表)盛岡市新穀町十四 森佐一様
(裏)九月廿一日 宮沢賢治(封印)〆

雑誌いただきました。

同封松田君の原稿お手数でもご添削の上次号へ一部分なりとご掲載下さいませんか。直きには頼めないと云ひますから。

わたくしのも入れて置きます。

それから今日別便で童話三十スケッチ集三十お送りしましたからそいつを思ひ切ってすばやく売り飛ぱしてあなたの詩集のたしにしてください。おかしな義理ばかりあちこちできてとても今年中なぞお金ができさうもありませんからどうかそいつをご利用ねがふのです。

この秋は、恐らくはこの冬も、盛岡へも出られますまい。ご機嫌よろしう。

   大正十四年九月廿一日

宮沢賢治

 森佐一様