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[178](1920年12月上旬)保阪嘉内あて 封書(封筒ナシ)

      合掌

此の度は芽出度く御帰郷なされまして誠に欣ばしく御祝申し上げます

偖御葉書有り難く拝見致しました 前便最早御覧の事と存じますがどうか御賢慮を以て速かに帰正入妙の日を迎へられる事を祈り奉ります その御賢慮といふのは、一寸失礼に聞えるかも知れませんが、あなたの様々な宗教の比較や御進退の分別を申すのではありません

只 末法の大導師

  絶対真理の法体  日蓮大聖人 を無二無三に信じてその御語の如くに従ふことでこれはやがて
  無虚妄の如来 全知の正偏知 殊にも 無始本覚三身即一の
  妙法蓮華経如来 即ち寿量品の釈迦如来の眷属となることであります

全体云へば、私はこんな事をあなたに申し上げる筈がないのです。あなたは私より賢いし苦労してゐるでせう。それをとやかう云ふ筈はありません。只これが 大聖人の御命令なるが故に即ち法王金口の宣示なるが故に違背なく申し上げる丈です。どうか殊に御熟考の上、どうです、一緒に国柱会に入りませんか。一緒に正しい日蓮門下にならうではありませんか。諸共に梵天帝釈も来り踏むべき四海同帰の大戒壇を築かうではありませんか。

私が友保阪嘉内、私が友保阪嘉内、我を棄てるな。

別冊「世界統一の天業」何卒充分の御用意を以て御覧を願ひます。天孫人種の原地に就てはあなたにも私同様色々な学説が混乱してゐるでせう。然しながら吾々は曾て絶対真理に帰命したではないか。その妙法の法体たる 日蓮大聖人の御語に正しく従ひませう。

日蓮主義者。この語をあなたは好むまい。私も曾っては勿体なくも烈しく嫌ひました。但しそれは本当の日蓮主義者を見なかった為です。

  東京鶯谷国柱会館及
  「日蓮聖人の教義」「妙宗式目講義録」等は必ずあなたを感泣させるに相違ありません。

      合掌