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[122](1919年1月21日)宮澤政次郎あて 葉書

(表)巌手県花巻川口町 宮澤政次郎様
   二十一日 東京市雑司ヶ谷町一三〇 雲台館 宮沢賢治

昨夜は体温三十七度八分今朝は三十六度六分に有之昨夜は二三日前に比して少しく上り候へども之は灌腸のみにては尚腹の工合宜しからざる為下剤(舎利塩)を用ひたる為に候。

今朝は気分も宜しく御心配御座無く候。尚病状は本日午後主任医師に面会詳しく聴敢の上御報知申し上ぐべく候。

今朝は宅の葡萄汁を小瓶に分ちて病室に持参仕り候。

昨日は一寸雪降り、今日は晴天には候へども寒気は可成に御座候。

私は更に変りなく副業の図書館通ひも面白く運び居り候問御安心奉願候。