目次へ  縦書き

[111] 1919年1月12日 宮澤政次郎あて 葉書

(表)巖手県花巻川口町豊沢町 宮澤政次郎様
   大正八年一月十二日朝 東京市小石川区雑司ケ谷町 雲台館内 宮澤賢治

体温変化の原因を究むる為一昨日よりは二時間置きに体温を測り居り候。

昨夜も八時十時十二時二時等に測り候処塁局三十八度零にて只今は解熱剤をも用ひ居らざる次第に候へば斯の如き事は入院以来始めての事に御座候。又昨日の粥、裏ごしの甘薯(三さじ)も何の障りをも生ぜざりし訳にて私共も誠に安心致し居り候。尚私共は相変らずまめしく御座候 之又御休神奉願候。