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[104] 1918年1月5日 宮澤政次郎あて 葉書

(表)巌手県花巻川口町 宮澤政次郎様
   一月五日朝 東京市小石川区雑司ケ谷町一三〇 雲台館内 宮澤賢治

拝啓 昨夜一時御電報了承仕り丁度昨日申し上げ候所容態尚不安に御座候間仰の如く二人共止まり申すべく候。

当地発の郵便は甚遅着の様に御座候。毎日御便上居候へば順を追ひて到着仕るべく候。

最早本日以後は郵便局も余り繁忙ならず普通の如くに相成り申すべくと存じ候。

昨夜は熱三十八度九分食事も摂らず、但し元気にて医師は決して心配仕らず候。今朝は又延に熱も下り食事も取る様に御座候。

私共は変り無之御安心奉願候。金は受取次第その要も無之とは存じ 候へども葉書遅着を恐れ電報にて御報知申し上ぐべく候。

敬具