<科学相談室>

僕はクーボー大博士。イーハトーブ一番の科学者と言われています。皆さんの身の回りのちょっとした疑問から、大宇宙の謎まで、どんな質問でも提出してくれれば、答えをつけてこのページに掲載します。
どしどし質問を寄せてください。
お名前(ニックネームでも良い):
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ホームページ(お持ちであれば):
ここに質問などを記入して,下の「送信」をクリックしてください。
耳に貝殻をくっつけると海の音みたいなのが聞こえるのはなぜですか?

 耳と貝殻の間を通り抜ける、空気の音です。いわば「風の音」ですね。手のひらを耳にあてるだけで、そういう音を聞くことができます。

 海の音のように聞こえるのは、貝殻から連想した錯覚でしょう。

 同じような例として、木の幹に耳をつけると、木の中を流れる水の音が聞こえる、というのがあります。あれも貝殻と同じで、狭い場所を通るときの空気の音を聞いてそう錯覚しているわけです。

白い片岩類の小砂利に倒れ
波できれいにみがかれた
ひときれの貝殻を口に含み
わたくしはしばらくねむらうとおもふ
「オホーツク挽歌」より
==2006.11.11==
私は、今、『光の色』についてしらべています。光の色とは何なのか、光の色は、どうやったら見えるのか、光に色がつくわけなどを教えてください。

 光に色がついているわけではありません。

 光には様々な「波長」のものがあり、私たちの目はその波長を区別して、「色」と感じるようになっています。だから、「色」は光の側にはなくて、私たちの目と脳の側にあるのです。

 いろんな光が混じっていると、白く見えます。ある波長の光だけを見ると、その波長に対応する「色」があると見えるわけです。波長によって屈折率が違うので、光を屈折させると、虹のように色わけされた状態を見ることができます。虹は空気中の水滴で反射したとき、光の波長ごとに少しずつわかれて見えるために、色がわかれて見えます。

 よく観察するとわかりますが、虹の色は確かに変化していますが、境目ははっきりしません。これは光の波長が連続的に変っているためです。

ああきれいだ、まるでまっ赤な花火のようだよ。)
それはリシウムの紅焔でしょう。ほんとうに光炎菩薩太陽マジックの歌はそらにも地面にもちからいっぱい、日光の小さな小さな菫や橙や赤の波といっしょに一生けん命に鳴っています。
「イーハトーボ農学校の春」より
==2006.11.11==
虹はどうやって作るの?

 水をまくとき、太陽に背を向けて、だきるだけ細かい水滴になるようにしてまくと、簡単に虹を見ることができます。本物の虹も同じように、大気中に小さな水滴ができたときに見えるようになります。

 水滴は細かいですがほぼ球形をしています。太陽の光がこの水滴の中に入り、一部が内部で反射して戻ってきます。このとき、光の色によって戻る角度が違うので、少しずつ色がずれて見えるのが虹という現象の原因です。

きらめきのゆきき
ひかりのめぐり
にじはゆらぎ
陽は織れど
かなし。
「十力の金剛石」より
==2006.09.09==
何でシャボン玉は場所によって膜の厚さが違うの?

 シャボン玉はごく薄い水の膜でできています。この膜の厚さは均一ではなくて、微妙に違っています。このため、光の通り方が場所によって違い、干渉をおこして虹色に見えるのですね。

 普通の水はお互いに引っ張りあう力が強く、水玉にはなっても、シャボン玉のような形にはなりません。洗剤に使われる界面活性剤というもので、その力を弱めているのです。しかし完全になくなったわけではありませんから、お互いに引っ張り続けています。結局、シャボン玉が短い時間で破裂してしまうのはこのためです。

 シャボン玉の形や風などによって、引っ張りあう力が均一ではなく、そのために厚さが違ってきます。やがて限界に達したとき、シャボン玉ははじけてしまうのです。

ポッシャリ、ポッシャリ、ツイツイ、トン。
はやしのなかにふる霧は、
蟻のお手玉、三角帽子の、一寸法師の
         ちいさなけまり。
「十力の金剛石」より
==2006.09.09==
冷蔵庫はどう言う仕組みなのですか?

 「ヒートポンプ」という仕組みで、熱を移動させます。熱を持ち出された冷蔵庫の中は冷えて、外の空気がその分暖まります。外の空気の方が量が圧倒的に多いので、室温を上げるほどではありませんが、そういう仕組みです。

 ヒートポンプでは、熱を伝える液体(冷媒=れいばい)を循環させます。まずコンプレッサーという機械で、冷媒を圧縮します。圧縮すると熱が高くなり、逆に膨張すると熱が下がります。圧縮して熱くなった冷媒を外気で温度を下げます。そして冷蔵庫の中で圧力を下げると、冷媒は膨張して熱が下がります。この冷たくなった冷媒が冷蔵庫の中を冷します。

 冷蔵庫を冷やして少し温度の上がった冷媒を、またコンプレッサーで圧縮して、高温にし、外気で冷します。これの繰り返しで冷やしていきます。結果としては、冷媒が圧縮と膨張を繰り返しながら、熱を運んでいるわけですね。エアコンなどもみんな同じ原理です。

風がふけば
またひとがあるけば
目盛フラスコの
そのいちいちの色異った溶液が
めいめいきれいにひかってゆれる
「〔ソックスレット〕」より
==2006.08.26==

なぜ、海の深いところに行くにつれ色は変化するのですか?また、このことについて詳しく書いてあるホームページはありますか?

 海の色を決める要素はいろいろありますが、深さによって変わるのは、光が色によって届く深さが違うからです。

 赤い光はすぐに吸収されてしまいますが、青い光は深くまで届きます。一番深いところに届くのは緑色の光だそうです。

 以下のページが参考になると思います。
http://ha4.seikyou.ne.jp/home/a-homma/etc/rino1/email_rino1.html
http://ha4.seikyou.ne.jp/home/a-homma/etc/rino2/email_rino2.html

  ……みをつくしの影はうつくしく水にうつり
    プリオシンコーストに反射して崩れてくる波は
    ときどきかすかな燐光をなげる……
「薤露青」より
==2006.08.19==
口でふくらませた風船は飛ばないのに、同じ口でふくらませたシャボン玉はどうして飛ぶのですか?教えて下さい。

 風船はゴムでできたものですよね。これは自分自身が結構思いので、中に空気が入って膨らんでも、ゴムの重さですぐに落ちて行きます。中に空気より軽い、水素やヘリウムなどのガスを入れると、浮かんでいきます。

 シャボン玉が中身が空気でもすぐに落ちてこないのは、シャボン玉の膜は非常に薄い水の層で、軽いものだからです。それでも空気よりは思いので、実は下に落ちて行きます。作ったときに上を向いて吹いてやると、しばらくは浮かんでいるだけです。また、軽いので風に飛ばされたりします。

脊中、きらきら燦〔かがや〕いて
ちからいっぱいまはりはするが
眞珠もじつはまがひもの
ガラスどころか空気だま
「蠕蟲舞手」より
==2006.08.19==
鉄板はなぜ光を透さない

 私たちの身の回りを見ると、光を通さないものがほとんどですよね。だから「鉄板」だけというのがどういうことかわかりません。普通の物質は光を反射したり、散乱したりするので、透明には見えないということでよいのではないでしょうか。

 透明なガラスも、細かいキズをつけたすりガラスになると、透明ではなくなります。

 逆に光を通す物質には、いろんな条件が必要になります。光と反応するものは光を通しませんし、内部に結晶や境界などがあるものはそこで光が散乱してしまいます。一般に金属は光を通さないのですが、これは金属の中には、自由に動き回れる電子がたくさんあって、光と反応しているからだそうです。

邪教者の家夏なりき大なるガラスの盤に赤き魚居て
「歌稿A〔明治45年4月〕」より
==2006.06.17==
なんで、赤道は透明度が高いのですか?

 赤道付近の海の透明度が高いのはなぜか?ということですね。

 それは汚れていないということもありますが、生き物の数が少ないからでもあります。赤道あたりの熱帯の海は、生物が育つ栄養に乏しくて、あまりたくさんの生物が住めないのです。

 熱帯魚がたくさん泳いでいる映像を見たりしますので、たくさんの生物がいるように思いますが、あれでも海の生物としてはとても少ないのです。北の方の寒い海なら、もっとたくさんの生物がいます。数でいうと植物性のプランクトンが圧倒的に多く、こういう眼に見えないような生物が水を透明でなくしているのです。そしてそういう海では、植物性プランクトンをエサにする他の生物も、たくさん暮らすことができます。赤道あたりの海は、陸でいうなら砂漠のようなものだ、というとちょっと意外でしょう?

つめたい海の水銀が
無数かゞやく鉄針を
水平線に並行にうかべ
ことにも繁く島の左右に集めれば
島は霞んだ気層の底に
ひとつの硅化花園をつくる
「〔つめたい海の水銀が〕」より
==2006.06.10==
人は、二酸化炭素をたくさん吸うとどうなるの??

 二酸化炭素は毒ですから、死んでしまいます。一酸化炭素は猛毒ですが、二酸化炭素も弱いながら毒なんですね。

 大気中には二酸化炭素が0.1%以下しかありません。3%くらい二酸化炭素を含んでいる空気を吸うと、めまいがしたりするそうです。そして10%以上になると、死んでしまいます。

わたくしはさっきの柏や松の野原をよぎるときから
なにかあかるい曠原風の情調を
ばらばらにするやうなひどいけしきが
展かれるとはおもってゐた
けれどもここは空気も深い淵になってゐて
ごく強力な鬼神たちの棲みかだ
一ぴきの鳥さへも見えない
「鎔岩流」より
==2006.05.20==
スペースシッャトルが大気圏に突入する時に、機体が燃えない程度のスピードで入るとどうなるんですか?

 スペースシャトルも人工衛星として地球をまわっています。地球を周回する軌道を飛ぶためには、一定以上のスピードでないといけません。このスピードは秒速約7.9キロメートルで、「第一宇宙速度」と言います。「第二宇宙速度」は秒速約11.2キロメートルで、この速度になると、地球をまわる軌道から飛び出していきます。

 人工衛星が減速するというのは、人工衛星の軌道から落ちてくるということです。だから燃えないようなスピードに減速する前に、大気圏に突入してしまうことはどうしても避けられません。

 逆噴射で猛烈に減速すれば、今度は地上に向かって、重力の加速度で加速していきます。それにそんなことをしたら、中の人間は耐えられないでしょうね。

そしてジョバンニはすぐうしろの天気輪の柱がいつかぼんやりした三角標の形になって、しばらく蛍のように、ぺかぺか消えたりともったりしているのを見ました。
「銀河鉄道の夜」より
==2006.02.11==
火山はどうしてできるの。

 火山は地下からマグマが出てきて、噴火したりしてできるのはご存じのとおりです。このマグマの種類によって、富士山のような形のもの、平べったいもの、こんもりとした火山など、いろいろあります。

 また、噴火でマグマが出てしまったあとがへこんで、阿蘇山のような「カルデラ」ができたりもします。

 このマグマがどうしてできるのかというのは案外難しい問題です。ハワイのように地殻の下にあるマントルから出てくるところもあります。日本では海の地殻(プレート)が海溝で沈み込んで、地中深くに入ると、その圧力で高温になり、地殻の溶けやすい部分が溶けて地上まで出てくるのだと考えられています。

 地殻(プレート)が動く話は調べてみるとおもしろいですよ。

「全体何をぐづぐづしてるんだ。砕いちまへ、砕いちまへ、はね飛ばすんだ。はね飛ばすんだよ。火をどしゃどしゃ噴くんだ。熔岩の用意っ。熔岩。早く。畜生。いつまでぐづぐづしてるんだ。熔岩、用意っ。もう二百万年たってるぞ。灰を降らせろ、灰を降らせろ。なぜ早く支度をしないか。」
「楢ノ木大学士の野宿」より
==2006.01.28==
何でクーボーってなまえなのー。おしえてー。

 実は久保さんだったりして…。

 それから四年の間に、クーボー大博士の計画通り、潮汐発電所は、イーハトーブの海岸に沿って、二百も配置されました。
「グスコーブドリの伝」より
==2006.01.28==
太陽って何が燃えているのですか?できればくわしく教えてください。

 下の方に「どうやって太陽は光をだすの」という質問があり、そこに答を書いています。

 「水素」が燃えているわけですが、地球上で水素が酸素と結びついて「燃えて」いるのとは違います。あれは燃えているのではないのですね。

 「核融合」については、大きくなってから勉強すると思います。詳しくはそれまで待った方がよいかな?

日はめぐり幡はかゞやき紫宸殿たちばなの木ぞたわにみのれる
「歌稿A 大正五年三月より」より
==2005.12.24==
どうして、沖縄県と新潟県の海の色は違うんですか?

 太平洋と日本海で海の色が違う話は以前にありました。この下の方に出ていますので、ごらんください。

 沖縄県は太平洋の中にあります。新潟県が面しているのは日本海ですね。だから海を見たときの色が違うわけです。

波は灰いろから
タンブルブルーにかはり
「三原 第三部」より
==2005.12.24==
水蒸気は、なぜ上に上がるのですか?

 水蒸気がいつも上の方に上がっていくわけではありません。また、水蒸気というものは空気と同じ無色透明ですので、目には見えません。

 目に見えているのなら、水蒸気ではなくて、「湯気」です。これは水を加熱すると、温まった水は水蒸気となって蒸発してきます。ところが外の空気に触れると冷えて、一部は小さい水滴にもどってしまいます。この水滴が白く見えるのですね。

 このとき、湯気は周りの空気より暖かいので、上にのぼっていきます。空気などの気体は温度が高いほど体積が増えます。そうすると、同じ体積でも軽くなるので、暖かい気体は冷たい気体の上にのぼっていくのです。

つめたくうららかな蒼穹のはて
五輪峠の上のあたりに
白く巨きな仏頂体が立ちますと
数字につかれたわたくしの眼は
ひとたびそれを異の空間の
高貴な塔とも愕ろきますが
畢竟あれは水と空気の散乱系
冬には稀な高くまばゆい積雲です
「晴天恣意」より
==2005.12.03==
高さ50mの木が木の先端まで水を吸い上げる木が50mも水を吸い上げられるのはなぜか?

 ポンプもないのに、あんなに高いところまで水が上がっていくのは不思議ですね。

 水は根から木に吸い込まれ、幹の中を通って上がっていきます。最後は葉から蒸発していくのです。このときどういう力で水が上がっていくのかというと、根から吸い込んで送り出す力、葉から水が蒸発して下の水を引っ張りあげる力などが働くのだそうです。最高では100メートルを超える高さの木もあるそうですから、ずいぶん大きな力が働いていることがわかります。

 この力は、浸透圧とか凝集力とかいう水が持っている性質を利用しています。詳しいことは以下のページに解説がありますから、読んでください。
http://www.yamaiki.com/sawagurumi/column012.htm

(しづまれしづまれ五間森
木をきられてもしづまるのだ)
「風景とオルゴール」より
==2005.11.13==
蜃気楼は、どうしてできるんですか?

 蜃気楼(しんきろう)は海の向うに見えないはずのものが見えたり、ゆがんだり浮き上がって見えたりするものですね。

 大気の中に暖かい空気と冷たい空気が層になっているとき、双方の光の屈折率が違うので、その境界で光が曲り、違った位置や形にものが見えるのだそうです。

 どうして空気が層にわかれるのかは、いろいろと原因がありそうです。冷たい海面や熱くなった地面の影響がまず考えられます。また風が強かったりしても、層にはならないでしょうね。

 日本では富山湾が蜃気楼の名所です。一度見に行ってみたいですね。

七つ森のこっちのひとつが
水の中よりもっと明るく
そしてたいへん巨きいのに
「屈折率」より
==2005.10.29==
クーボー博士はグスコーブドリにでてきてるあのクーボー博士ですか?

 ここではそういうキャラクターになっています。各部屋で、キャラクターを分けていて、書き方も変えていたのですが、このごろは忘れていますね。

 グスコーブドリの師にして、世の中で知らぬことはない、クーボー大博士とは私のことです。

びっくりしてブドリが窓へかけよって見ますといつか大博士は玩具のような小さな飛行船に乗って、じぶんでハンドルをとりながら、もううす青いもやのこめた町の上を、まっすぐに向うへ飛んでいるのでした。
「グスコーブドリの伝記」より
==2005.10.01==
台風とハリケーンの違いってあるんですか?

 台風もハリケーンも基本的に同じで、強い熱帯性低気圧のことです。「サイクロン」という名前があって、台風もハリケーンもサイクロンの仲間です。

 日本を含む、北太平洋のアジア側でできたサイクロンを「タイフーン」と呼び、日本語でも「台風」と同じような音の言葉になっています。

 ハリケーンは主にアメリカにくるもので、北大西洋、北太平洋のアメリカ側でできたものをこう読んでいます。要するに日本にくるのが台風で、アメリカにくるのがハリケーンということですね。

 その他の地域にも同じような低気圧はできますが、一般的にサイクロンと呼ばれているそうです。世界中で台風が発生数や強さの点では最大のものだそうです。

本統は気象台の上をかけるときは僕たちはみんな急ぎたがるんだ。どうしてって風力計がくるくるくるくる廻っていて僕たちのレコードはちゃんと下の機械に出て新聞にも載るんだろう。誰だっていいレコードを作りたいからそれはどうしても急ぐんだよ。けれども僕たちの方のきめでは気象台や測候所の近くへ来たからって俄に急いだりすることは大へん卑怯なことにされてあるんだ。
「風野又三郎」より
==2005.09.10==
宇宙はどんどん大きくなっていると聞いたことがあるのですが、どうしてですか?また、宇宙の外側に行くことは不可能なんですか?

 どうしてだかはよくわかりません。ただ、宇宙がひろがっていることは確かなようですね。そこで昔、宇宙はもっと小さくて、それが爆発をおこしてひろがったため、今のような姿になったのだと言われています。このままどこまでもひろがっていくのかどうかもわかりません。

 外側に行くほど、ひろがる(こちらから見て遠ざかる)速さは早くなっていき、どこまでひろがっているのか、知ることはできません。

 宇宙の外側というのは誰も見ることのできない世界です。もし宇宙の外側に行けたら、そこは実は外側ではありません。だから、宇宙の外側の外側に行くことは絶対にできないです。でも、これは宇宙に外側と内側の区別があるということではありません。宇宙には内側しかないから、外側には行けないのです。

「おや、こいつは大したもんですぜ。こいつはもう、ほんとうの天上へさえ行ける切符だ。天上どこじゃない、どこでも勝手にあるける通行券です。こいつをお持ちになれぁ、なるほど、こんな不完全な幻想第四次の銀河鉄道なんか、どこまででも行ける筈でさあ、あなた方大したもんですね。」
「銀河鉄道の夜」より
==2005.09.03==
氷は硬いのに、アイスがやわらかいのはどうしてですか?

 アイスクリームも温度が充分低いと、固くなってしまいます。でも、氷よりはうんと溶けやすくて、その溶ける前後はかなり柔らかくなりますね。これがおいしいのですけれど。

 アイスクリームは全体が一つに凍っているのではなくて、非常に小さい氷の固まりのようなものです。しかも、中に空気を含んだ形で凍っています。「泡」が凍ったところを考えてください。温度が上がると、くっついていたものがバラバラになり、全体としては柔らかくなります。

 マイナス20度くらいが保存するのによい温度です。0度に近づいてくると、柔らかくなり、だんだんと空気が抜けてきます。それからもう一度温度を下げても、体積が減ってしまって元に戻りません。もし、ケースの中で小さくなっているアイスクリームがあったら、どこかで一度柔らかくなってしまったものです。食べる前は固くかたまっていて、食べているうちに柔らかくなり、溶ける前には全部食べてしまう、というのがアイスクリームの食べ方です。

おまへがたべるこのふたわんのゆきに
わたくしはいまこころからいのる
どうかこれが天上のアイスクリームになって
おまへとみんなとに聖い資糧をもたらすやうに
わたくしのすべてのさいはひをかけてねがふ
「永訣の朝」より
==2005.08.20==
太陽は本当は何色なんですか? 夕方になると赤やオレンジっぽくなりっますよねぇ。 でも昼間はまぶしくて見えないせいか、しろっぽく見えるんですが…。

 太陽の光は基本的には白い色をしています。でも「白い光」は青から赤までのいろいろの光が混じったものです。光の色は虹やプリズムを見るとわかりますよね。

 大気中で青い色が散乱するので、空は青く見えます。夕方になると太陽の位置が低くなり、光が空気の層を長く通るようになると、青い光が失われて、赤に近く見えるようになります。

 ところで、「色」は私たちの目に見えるものを現した言葉です。私たちより太陽の方が先にありましたので、「太陽の光が白い」というよりは、「太陽の光のことを白というようになった」の方が正しいのかもしれません。

 けれども今日は、こんなにそらがまっ青で、見ているとまるでわくわくするよう、かれくさも桑ばやしの黄いろの脚もまばゆいくらいです。おまけに堆肥小屋の裏の二きれの雲は立派に光っていますし、それにちかくの空ではひばりがまるで砂糖水のようにふるえて、すきとおった空気いっぱいやっているのです。もう誰だって胸中からもくもく湧いてくるうれしさに笑い出さないでいられるでしょうか。
「イーハトーボ農学校の春」より
==2005.08.13==
5年生で自然学校に行った時、小さな缶のようなものと、大きな缶のようなものを使ってアイスクリームを作ったのですが、材料を忘れてしまいました;; 大きな缶に氷と塩を入れて、小さな缶に材料を入れてそれを転がしたのは覚えているのですが…

 アイスクリームといえばまず牛乳ですね。それから、卵、砂糖、生クリーム、香料というところでしょう。

 香料ではバニラが一番普通です。スーパーで簡単に買い揃えることができると思います。それぞれの量やその他の材料などは、「アイスクリーム 材料」などで検索するといろんなものが見つかります。

 一例としてはこんなのがありました。
卵黄 4個、バニラビーンズ 1本、グラニュー糖 120g、牛乳 400cc、生クリーム 100cc
http://www.icecream.or.jp/cooking/make01.html

けれどもあの調子はづれのセレナーデが
風やときどきぱっとたつ雪と
どんなによくつりあってゐたことか
それは雪の日のアイスクリームとおなし
 (もっともそれなら暖爐だんろもまっだらうし
  moscobite も少しそっぽにけるだらうし
  おれたちには見られないぜいたくだ)
「小岩井農場」より
==2005.07.30==
シャボン玉に人工的に“色”を付けることは出来ますか?

 シャボン玉は虹色に光って見えます。これはシャボン玉の膜の厚さが光の波長と近いので、膜の表面で反射した光と、反対側で反射した光が干渉をおこして色づいてみえます。

 シャボン玉の液を着色してやれば、色はついて見えると思います。しかしとても薄い膜ですので、普通にやったのではあまりはっきりしないかもしれません。

 「色付きシャボン玉セット」というのを売っているところがありますが、どうして着色しているのかはよくわかりません。
http://www.tomoda.ne.jp/color.htm

ところがあらゆるものの分割の終局たる分子の大きさは水素が
          ○、○○○○○○一六粍  砂糖の一種が
          ○、○○○○○○五五粍  という様に
計算されていますから私共は分子の形や構造は勿論その存在さえも見得ないのです。しかるに。この様な、或は更に小さなものをも明に見て、すこしも誤らない人はむかしから決して少くはありません。この人たちは自分のこころを修めたのです。
「手紙 三」より
==2005.07.30==
物はどうやって見えるのですか?

 私たちの目に光が入ってきて、目のレンズの働きで網膜に像が写ります。網膜には光を感じる細胞があって、それぞれの場所に届いた光を感じて脳に信号を送ります。脳でその信号を合成して、まわりの様子を認識しているのだそうです。

 目はビデオカメラのレンズと受光体のようなもので、脳が映像をつくって場合によっては記憶もする、というところです。

 光を感じる細胞には赤、緑、青にはんのうする3種類があり、それぞれの感じ方の違いによって、色も見分けています。カラーテレビはこの3色の光を合成していますので、目の働きとちょうどあうように、色を合成しているというわけです。

貝の火が今日位美しいことはまだありませんでした。それはまるで赤や緑や青や様々の火が烈しく戦争をして、地雷火をかけたり、のろしを上げたり、又いなずまが閃いたり、光の血が流れたり、そうかと思うと水色の焔が玉の全体をパッと占領して、今度はひなげしの花や、黄色のチュウリップ、薔薇やほたるかづらなどが、一面風にゆらいだりしているように見えるのです。
「貝の火」より
==2005.06.25==
昔、サイパンに行って、海を見たんです。海を見たとき色の境目が(緑色、水色、青色へと)あったんですけど、それはどうやってできるんですか?詳しく教えてください!

 海の色は深さと海底の状態に影響されます。サイパンあたりだと、珊瑚礁の海ですね。

 陸地からしばらくは珊瑚礁の浅い海です。岸辺のあたりの海の水は透明に見えると思います。少し離れると色づいて見えますが、海底が珊瑚礁そのものだと海底からは白い光が反射してくるので、水色になります。海底に砂があると、緑色に見えます。珊瑚礁が終わるあたりで海は急に深くなりますので、濃い青色に見えます。

 よくみると本当に変化に富んだ色をしています。海の水がきれいなので、海の深さや海底の状態が現れやすいのだと考えてよいでしょうね。

……南の海の
    南の海の
    はげしい熱気とけむりのなかから
    ひらかぬまゝにさえざえ芳り
    つひにひらかず水にこぼれる
    巨きな花の蕾がある……
「三原 第一部」より
==2005.06.25==
気化熱は、水で言えば、100℃の水1gを蒸発させるのに必要な熱量だと聞いたことがあいます。そこで質問ですが、髪を洗って放っておくと自然に乾くのも気化熱によるものだと思いますが、この髪に濡れた水は100℃もないのに気化してしまうのはなぜでしょうか?例えば髪に濡れた水の温度が、20℃だったら、100℃になるまで周りから熱を奪って気化するのでしょうか?

 水は100℃になるまで蒸発しないわけではありません。気化熱は温度によって変化しますので、一般にその物質の気化熱をいうときは、「沸点における気化熱」をいいます。それであなたが聞いたような表現になりますが、ちょっと誤解させてしまう言い方ですね。

 温度が低くなると、蒸発しにくくなり、高くなると蒸発しやすくなります。そして1気圧のもとでは、100℃を越える温度では、水は液体でいることができません。これが沸点です。100℃の水が100℃の水蒸気になるのに必要なエネルギーが気化熱です。

 温度が低くても、一定の蒸気圧になるまで、水はその温度でも蒸発していきます。もちろん、そのときには蒸発するためのエネルギーが必要で、まわりの物質から熱エネルギーを奪っていきます。このときの気化熱は沸点での気化熱よりは大きいのですが、別に温度があがるわけではありません。20℃の水は20℃の水蒸気になります。

姉はわらって眼をさましまぶしそうに両手を眼にあててそれから苹果を見ました。男の子はまるでパイを喰べるようにもうそれを喰べていました、また折角剥いたそのきれいな皮も、くるくるコルク抜きのような形になって床へ落ちるまでの間にはすうっと、灰いろに光って蒸発してしまうのでした。
「銀河鉄道の夜」より
==2005.03.30==
最近水には実は青色が付いていると、ある科学者が話していたのですが、本当に色が付いているのですか?

 「色がついている」という現象にはいろんなタイプがあります。最終的には光のうち、ある波長の光だけがその表面から反射ないしは透過してきて、私たちは色を感じます。

 「色がついている」というと、すぐに思い浮かべるのは染料で染めることです。これは染料の分子がものの表面につくことで、光の反射が変わり、色がついて見えるようになります。

 水にそのような成分が含まれているわけではなく、水の性質からして、ある程度の量になると青みを帯びて見えるようになります。これは光のうち、波長の短い青い成分が乱反射して、私たちの目に見えるようになるらしいです。空が青く見えるのと同じです。そういう意味で、水や空気はもともと青い色を持っていると言うことができます。それを「青い色がついている」といったのでしょうね。(訂正:「青い光を乱反射する」より「赤い光が水に吸収される」が正しいようです。)

 空気もそのような性質がありますので、人工衛星から地球を見ると、全体が青く見えるのだそうです。

それともみんなはじめから
おぼろに青い夢だやら
「蠕蟲舞手」より
==2005.01.08==
雪の結晶は人工的に作れるんですか?。作れたら作り方を教えてください。

 雪ができてくる環境を人工的につくってやればよいので、つくることはできるようです。ペットボトルとクーラーボックスを使って雪の結晶をつくる方法を書いているページがありました。

http://www.users.eolas-net.ne.jp/saebou/kazupage/kazu.htm
http://www.users.eolas-net.ne.jp/saebou/kazupage/pet.htm

 必要なものはペットボトル、クーラーボックス、釣り糸、ゴム栓、ドライアイスといったところです。それほど難しくないようですので、試してみてはいかがでしょうか。

窓の蘭の葉の形の結晶のすきまから、東のそらの琥珀が微かに透えて見えて来ました。
「氷と後光(習作)」より
==2005.01.01==
橋の上から潮の流れを見ていると、色が違うところがあります。これもプランクトンがいるところといないところの違いですか?深さは関係ないのですか??

 これは主に深さでしょうね。浅いところでは薄く、深いところでは濃く見えるものです。それから、流れの速さや底の状態も影響すると思います。

 一番濃く見えるのは曲がり角などで深くなり、流れの淀んだところです。「渕」とかいうのはこんなところです。

 ぼくらが、さいかち淵で泳いでいると、発破をかけに、大人も来るからおもしろい。今日のひるまもやって来た。
「さいかち淵」より
==2004.12.18==
冷蔵庫を開けたままにすると部屋の温度は上がると聞いたことがあるんですけど、どうして冷やしているのに上がってしまうんですか?

 温度を下げて冷たくするというのは、その熱をとって、どこかに捨ててくるのです。あるものの温度が下がった分、どこかの温度はあがります。クーラーの室内機からは冷たい風が出てきますが、室外機からは温かい風が出てきます。冬にはこれが逆転したりしますね。

 冷蔵庫も同じで、庫内を冷やした分の熱は主に後ろや側面から放出するようになっています。冷蔵庫の中が冷たい分、部屋の温度は上がるわけです。でも、冷蔵庫と部屋とでは部屋の方がうんと大きいですから、実際にはほとんど影響はありません。

 厳密にいうとこうだ、ということと、実際に感じるほど違うのか、ということとはまた違う話です。

 間もなく電燈はさっと明るくなりスティームも通って来て暖かい空気が窓の下の隅から紐のようになってのぼって来ました。若いお父さんとお母さんとは安心してまたうとうと睡りました。外が冷えて来たらしく窓は湯気が凍りついて白くなりました。そしてまた夢の合間あいまに、電燈はまばゆい蒼孔雀に変って紋のついた尾翅をぎらぎらにのばし、そのおいしそうなこどもをたべたそうにしたり、大事そうにしたりしました。
「氷と後光(習作)」より
==2004.12.18==
同じ厚さのガラス板と鉄板で、ガラス板は透明で鉄板は不透明なのはなぜですか?この違いは何ですか?

 これはちょっと難しいですね。そこで「名古屋市科学館」で調べてみました。こんなことだそうです。

 ガラスというと、透明というイメージがあります。しかし、博物館などで見る古代のガラス器は、みな不透明な色つきガラスばかりです。これは、不純物が混じってしまって透明なガラスを作るのが難しかったためです。ガラスづくりは4〜5千年前から始まりましたが、無色透明のガラスができるようになったのは、15世紀ごろからです。透明なガラスで鏡やレンズが作られるようになり、それを用いた顕微鏡や望遠鏡は、科学研究に大きく貢献しました。
ところで、なぜ、ガラスは透明なのでしょう。一つの理由は、可視光範囲の波長をもつ光を、吸収せず透過するためです。(赤外線は、あまり透過しません。)もう一つの理由は、ガラスには結晶がないので、結晶粒と結晶粒との境目で、光が乱反射することがないためです。
http://www.ncsm.city.nagoya.jp/exhibits/S/S4/2404.html
歪むガラスのかなたにて
藤をまとへるさいかちや
西は雪ぐも瓦せるに
一ひらひかる天の青
「職員室」より
==2004.11.20==
何で貝がらに耳を当てると波の音が聞こえるんですか?

 貝がらと耳との間に小さなすき間があって、そこを空気が通るときの音が 波のように聞こえるのです。でこぼこのある木の幹に耳をつけても、同じような音が 聞こえますよ。

 聞いている人の心の中では、貝がら=海=波という連想も働いているのでしょうね。

  (こんどは風が
   みんなのがやがやしたはなし聲にきこえ
   うしろの遠い山の下からは
   好摩の冬の青ぞらから落ちてきたやうな
   すきとほった大きなせきばらいがする
   これはサガレンの古くからの誰かだ)
「鈴谷平原」より
==2004.11.13==
月には、よく月の魔力とかいって、不思議な力あると聞きます。 占いなどでも『月の何たら〜』と耳にします。 本当に月の魔力はあるのですか?または科学的に見ると月の魔力の正体はなんですか?妙な質問ですが教えてください。

 科学的に見れば「月の魔力」は迷信でしょう。

 月の引力が地球に対して様々な影響を与えているのは事実ですが、それを「魔力」と呼ぶのは もう科学の言い方ではありません。「魔力」ではなく、説明可能なことがらとして解明しようとするのが 科学というものです。

 ただ、人々の信仰としての「月の魔力」の研究が無意味なわけではありません。 「どうして月に魔力があると人々が思うようになったのか」を研究するのは、 立派に科学的なことです。これからいろいろと調べて行ってください。

盛岡測候所の私の友だちは
──ミリ径の小さな望遠鏡で
その天体を見せてくれた
亦その軌道や運転が
簡単な公式に従ふことを教へてくれた
しかもおゝ
わたくしがその天体を月天子と称しうやまふことに
遂に何等の障りもない
「月天子」より
==2004.10.30==
気化熱とは何?

 同じ物質でも、温度や圧力によって固体、液体、気体と変わります。 このうち、液体が気体になるのは「気化」です。水が蒸発するのも気化です。

 液体では分子どおしは固定ではありませんが、お互いにつながった状態です。 気体になると広い空間を自由に分子が動くようになります。気体の状態の方が 分子の持っているエネルギーが多いのです。

 液体が気体になるとき、どここからエネルギーをもらって、気体でいられる エネルギーを持つようになります。このとき周囲からもらうエネルギーを 「気化熱」と呼びます。水たまりの水が蒸発してなくなってしまうとき、 この水は太陽の光から気化熱(エネルギー)をもらって気体になっていったのですね。

  (どうしてどうして松倉山の木は
   ひどくひどく風にあらびてゐるのだ
  あのごとごといふのがみんなそれだ)
「風の偏倚」より
==2004.10.26==
今、総合で、森林のことについて調べています!! でも、昔の森林のことが分かりません!! 今の森林のことと、昔の森林のことをぜいおしえてください!!!!

 昔というのはどれくらい昔のことでしょうか?

 恐竜の歩いていた中生代の森、歴史のまだ始まっていない縄文時代の森、 江戸時代の森、それからあなたのお母さんの小さかった頃の森、みんな少しずつ違います。

 また森林についての知識は幅広く、奥深いものです。とても一言で言えるものではありません。

 「いつの時代の」森林の「何について」知りたいのかを教えてください。

  (しづまれしづまれ五間森
    木をきられてもしづまるのだ)
「風景とオルゴール」より
==2004.10.26==
空についての、絵本を書こうと思っています。(絵本のコンクールがあって、テーマが自然や動物など、自分が大切にしたいもの。で、私は空が好きで、大切にしたいと思っているから空にしました。小学校の子達が読んでわかるくらいの難易度でお願いします。)空はなぜ青いのか、また、夕暮れのときはなぜ赤いのか。や、これからもずっと青いそらのままにするためには、何をしたらいいか。あと、今、空に悪い影響を与える環境問題は、どんなものがどのぐらいあるかなど、教えてもらえたらうれしいです。宜しくお願いします。

 これらの問題に今すぐ答えることはしません。大切な問題ですから、これからずっと、 勉強し、考えていってください。

 空がなぜ青いか?などの話題はこのページの下の方にあります。

 人間もずいぶん空を汚しましたが、自然も結構汚しています。大自然に対して どう立ち向かっていくのか、これからも難しい問題だと思います。

俄かにサンムトリの左の裾がぐらぐらっとゆれまっ黒なけむりがぱっと立ったと思うとまっすぐに天にのぼって行って、おかしなきのこの形になり、その足もとから黄金色の鎔岩がきらきら流れ出して、見るまにずうっと扇形にひろがりながら海へ入りました。と思うと地面は烈しくぐらぐらゆれ、百合の花もいちめんゆれ、それからごうっというような大きな音が、みんなを倒すくらい強くやってきました。それから風がどうっと吹いて行きました。
「グスコーブドリの伝記」より
==2004.10.04==
冷蔵庫は電気で動いているのになぜ冷たいのですか?

 電気冷蔵庫の仕組みは、まず電気でモーターを回して、冷媒と呼ばれる 気体を圧縮して液体にします。圧縮された冷媒は熱くなりますから、空気にそれるところに 出して、さまします。その圧縮された液体をこんどは冷蔵庫の内部で圧力を下げ、 膨張させて気体にします。ます。そうすると冷媒は一気に冷たくなり、冷蔵庫の内部を冷やします。 そしてまたモーターのところにきて、圧縮されるところから繰り返します。

 ものが圧縮されると熱くなり、膨張するとき冷えるという性質を利用しているわけです。 また、熱は冷蔵庫の内部から持ち出され、外部に放出されると考えることもできます。

 こういう熱の移動をさせるためのエネルギーとして、電気が使われているのです。

大トランスの六つから
三万ボルトのけいれんを
塔の初号に連結すれば
幾列の清冽な電燈は
青じろい風や川をわたり
まっ黒な工場の夜の屋根から
赤い傘、火花の雲を噴きあげる
「発電所」より
==2004.10.04==
なぜ、太平洋と日本海の海の色は、違うんですか?

 海の色の違いは海水の透明度が違うからだそうです。太平洋側は黒潮という 暖流が流れています。この黒潮は名のとおり他の海より黒く見えるのが特徴です。

 実は黒潮はとても透明度の高い海水です。海水は透明になるほど、青から黒く 見えるようになります。このため、太平洋の水は黒っぽく見えるわけです。

 なぜ黒潮の透明度が高いかというと、栄養が少なく、プランクトンの少ない 熱帯の海から流れてきているからです。熱帯では栄養が少なく、寒い海が栄養豊富 というのはちょっと考えると不思議ですが、実はそうなっています。秋にはサンマが 栄養豊富な北の海でたっぷり栄養をとって、南の海に産卵のために下るのです。

(ああ、その大きな海はパシフィックというのではなかったろうか。その氷山の流れる北のはての海で、小さな船に乗って、風や凍りつく潮水や、烈しい寒さとたたかって、たれかが一生けんめいはたらいている。ぼくはそのひとにほんとうに気の毒でそしてすまないような気がする。ぼくはそのひとのさいわいのためにいったいどうしたらいいのだろう。)
「銀河鉄道の夜」より
==2004.10.04==
蜃気楼はどうしてできるのですか?

 私たちが見る風景は、空気の中を通ってきた光が目に入って見えているのです。 この光の通り道である空気が均一でないと、空気中で光が屈折し、海の上に遠くの町が 見えたりします。これが蜃気楼です。

 冷たい空気と温かい海面とが出会い、空気中に温かい層と冷たい層がはっきりと分かれた とき、その境目で光が屈折してしまうのが原因ですね。

七つ森のこっちのひとつが
水の中よりもっと明るく
そしてたいへん巨きいのに
「屈折率」より
==2004.10.04==
なぜ宇宙はくろいのに空は青いのですか??

 空が青い理由は下の方に書いてあります。空気のせいで空は青く見えるわけです。

 地球から離れて宇宙空間とよばれる場所に出ると、空気がないため、光は真っ直ぐに 進んでいきます。だから太陽や星は見えても、その背景には何もありませんから、 背景は黒く見えます。

日は今日は小さな天の銀盤で
雪がその面を
どんどん侵しかけてゐる
「日輪と太市」より
==2004.10.04==
人類はいつ、何が原因で滅亡するんですか?

 まだ滅亡すると決まったわけではありませんが…。

 でもいつかは人類もいなくなるのでしょうね。その前に今の人類が、 新しい人類と交代するということもあるかも知れません。

 太陽が膨張してきたりして、地球が住めなくなる日もいつかは来るかも しれませんが、それよりも前に新しい人類が登場していそうな気がします。 地球が住めなくなったら、他の星に移住するのでしょうか。それともそれより はるか前に、何かの理由で滅亡してしまうのでしょうか。これはわからないです。

青ぞらいっぱい鳴っているあのりんとした太陽マジックの歌をお聴きなさい。
 (コロナは六十七万四千
「イーハトーボ農学校の春」より
==2004.10.04==
私たちは、死んでしまったら天国や地獄にいくんですか??

 これは難しい問題ですね。何しろ、行って帰ったきた人がいないので、本当のところは誰もわかりません。 死んだら「天国」や「地獄」へ行くという考え、またこの世の別の生命として生れるという考え、 いろいろありますが、どれが正しいか決められないのです。

 宮沢賢治は仏教を信じていましたから、死んだ後、魂がどこか遠いところに行くと考えていました。 仏教では「天国」も「地獄」も一つではなく、とてもたくさんあって複雑です。 妹が死んだときも、妹の魂がどこへ行ったのか、とても心配していました。

 仏教より前からある日本古来の信仰では、死んだら魂は山へ登り、 やがてご先祖様という子孫を見守る神様になると考えられていたそうです。 こちらは単純でいいですね。

とし子はみんなが死ぬとなづける
そのやりかたを通って行き
それからさきどこへ行ったかわからない
それはおれたちの空間の方向ではかられない
感ぜられない方向を感じやうとするときは
たれだってみんなぐるぐるする
「青森挽歌」より
==2004.07.11==
塩田に海水をまいたあと、どうやって塩をだすんですか?

 普通はかなり濃い塩水になったところで汲み出して釜で煮詰めて塩にします。「塩釜神社」というのは その塩の神様で、「塩釜」は塩を煮詰める釜ですね。煮詰まった塩から、ニガリという部分が 空気中の水分と反応して溶けだしていきます。残ったものが私たちの使う食塩です。

 塩田は海水をうんと濃くするために使っていたわけです。その後、枝状に張り出したものに上から海水を流したり、 イオン交換膜を使ったりと、この濃くする工程は変ってきています。でも最後はやっぱり煮詰めているそうです。

川が南の風に逆って流れてゐるので
そのいろも紋もあやしく踊ってゐる
  ……塩を食べ水をのみ
    塩を食べ水をのみ……
「〔川が南の風に逆って流れてゐるので〕」より
==2004.04.17==
ブラックホールができる時、もともとの星が自らの重力で収縮するので、原子が壊れ、電子も限界を超えて壊れてしまうらしいのですが、電子が壊れてその性質がなくなってしまうのにもかかわらず電荷をもったブラックホールができるのはなぜですか?また、ブラックホールは回転するものなのですか?もし回転しているのなら、特異点を通らなければ、一時的にブラックホールに入って違う宇宙に行けると聞いたのですが、本当ですか?

ブラックホールでは原子は壊れますが、電子や陽子などは壊れなかったのではないですか?

そこにはあらゆる物質が回転しながら吸い込まれるそうですね。

ブラックホールの向こう側ですか、こういうのを利用して、宇宙の彼方まで旅行する、というのがSFでありましたね。 亜空間通路とかワープ航法とか…。

まだまだ私たちはこのような極限の状況を確かめる手段を持っていません。あくまで理論の上のことなので、 SFなんかのお話とあまり違わない分野です。

銀河鉄道が通っているのも、そうした未知の宇宙空間だということもできると思います。

「あ、あすこ石炭袋だよ。そらの孔だよ。」カムパネルラが少しそっちを避けるようにしながら天の川のひととこを指さしました。ジョバンニはそっちを見てまるでぎくっとしてしまいました。天の川の一とこに大きなまっくらな孔がどおんとあいているのです。その底がどれほど深いかその奥に何があるかいくら眼をこすってのぞいてもなんにも見えずただ眼がしんしんと痛むのでした。
「銀河鉄道の夜」より
==2004.01.03==
なぜ川の水は青いの?

 川の水は本当に青いですか?小さい川では透明に近いでしょうし、 大きな川では緑色だったり、茶色に濁っていたりしませんか?

 でも水は少し青みを帯びて見えますね。これは海や空が青いのと 同じ理由です。光が水の中で散乱されて、青い光がより多く私たちの目に 入ってくるのです。

みをつくしの列をなつかしくうかべ
薤露青の聖らかな空明のなかを
たえずさびしく湧き鳴りながら
よもすがら南十字へながれる水よ
「薤露青(かいろせい)」より
==2003.10.25==
暖かい空気が上に上がるのに、高い山で寒いのはなぜですか?

 高い山ではだんだんと空気が薄くなっていきます。

 空気は地面で温められ、上に登っていきますが、上空では気圧が下がるため、 だんだんと体積が大きくなります。そうすると同じ量の空気が広い空間に ちらばってしまうため、結果としては温度が下がってしまうのです。

 温度が下がった空気から、水蒸気が集まってきて雲ができます。 高い山には雲がかかっていることが多いですよね。

あれは雲です、柔らかさうですね、
雲が駒ケ嶽に被さったのです
水蒸気を含んだ風が
駒ケ嶽にぶっつかって
上にあがり、
あんなに雲になったのです。
「東岩手火山」より
==2003.10.25==
波は、どこからくるのか、くはしくおしえてください。

 波をおこすエネルギーはやっぱり風から来るのでしょうね。

 風によっておこった波はどんどん伝わって、やがて海岸に押し寄せます。

 世界中の海の表面は波でゆれているわけです。でも、波はどんどん 進んでいきますが、海の水がどんどん進んでいくわけではありません。

 進んでいくのは水ではなくて、エネルギーなのです。

 すると波はすこしたじろいだようにからっぽな音をたててからぶつぶつ呟くように答えました。
「おれはまた、おまえたちならきっと何かにしなけぁ済まないものと思ってたんだ。」
「サガレンと八月」より
==2003.09.13==
雪の結晶は、どうやってできるの?

 雪はきれいな結晶をしています。見たことはありますか?

 雪の結晶は水からできています。雲の中で、水蒸気が少しずつ凍って、 結晶が育っていくのです。実に不思議なものですね。

 こうしてできた雪の結晶が降ってきますが、雨もこの雪が途中でとけたもので あることが多いそうです。

 雪童子の眼は、鋭く燃えるように光りました。空はすっかり白くなり、風はまるで引き裂くよう、早くも乾いたこまかな雪がやって来ました。そこらはまるで灰いろの雪でいっぱいです。雪だか雲だかもわからないのです。
「水仙月の四日」より
==2003.09.13==
海はなぜ青いか。詳しく教えてください。

 太陽の光は赤から紫まで、いろんな色でできています。

 海では波長の長い赤い方の光はすぐに吸収されてしまいますが、 波長の短い青から紫の光は散乱してまた戻ってくるものもあります。 これが海の色が青く見える原因です。

 でも、海の色は青とは決まっていません。場所と時間によって、 じつは様々な色をしているのですね。

いちめんいちめん海蒼のチモシイ
めぐるものは神経質の色丹松ラーチ
またえぞにふと桃花心木マホガニーの柵
「樺太鉄道」より
==2003.07.19==
砂浜の砂を使って、砂のアート、工作をしたいのですが、砂はどうすれば固めることができますか?

 砂は水を混ぜて押し固めると固くなって工作できますが、乾いてしまうと 崩れてしまいます。

 完成したら「のり」を霧状にして吹きつけると、表面の砂がカチカチになって、 しばらく保存できるそうです。試してみてください。

やうやく乾いたばかりのこまかな砂が
この十字架の刻みのなかをながれ
いまはもうどんどん流れてゐる
「オホーツク挽歌」より
==2003.07.12==
地球は丸いのに人間はどうして落ちないのですか?

 あなたから見て、地球は丸いですか?

 月から見れば地球は丸く見えるそうですが、私たちから見て、 地球は平たい大地と海ですよね。それだけじゅうぶん広いわけです。

 そして地球のどこへ行っても、地面のある方が下で、空は上にあります。 だから人間は落ちないのですが、これは実は引力という力があって、 地球の中心へ向って、すべてのものを引っ張っているからだそうです。

赤道には僕たちが見るとちゃんと白い指導標が立っているよ。お前たちが見たんじゃわかりゃしない。大循環志願者出発線、これより北極に至る八千九百ベェスター南極に至る八千七百ベェスターと書いてあるんだ。そのスタートに立って僕は待っていたねえ、向うの島の椰子の木は黒いくらい青く、教会の白壁は眼へしみる位白く光っているだろう。だんだんひるになって暑くなる、海は油のようにとろっとなってそれでもほんの申しわけに白い波がしらを振っている。
「風野又三郎」より
==2003.05.24==
よだかの写真がみたいです

 下のアドレスをクリックしてください。よだかの写真があります。
http://www.jyaken.ne.jp/~yasuhiro/Pictorial/Bird/yotaka.htm

 ここは「鳥類図鑑」といって、たくさんの鳥の写真や解説のあるところです。
http://www.jyaken.ne.jp/~yasuhiro/Pictorial/Bird.htm

(……ではこんなのはどうだらう
 あたいの兄貴はやくざもの と)
(それなによ)
(まあ待って
 あたいの兄貴はやくざものと
 あしが弱くてあるきもできずと
 口をひらいて飛ぶのが手柄
 名前を夜鷹と申します)
「〔北上川は螢気をながしィ〕」より
==2003.04.18==
水のことなら何でもいいです。 教えてください。(水の性質という質問もありました。)

 水はどこにでもありますが、化学的にいうと実に不思議な性質をもっています。

 水の分子は酸素の分子より軽いので、地球の温度では気体になりそうなものですが、 普通は液体でいます。これは水の分子どおしが手をつないで、大きな集団になる 性質があるからだそうです。

 また、氷になるとき体積が増えるとか、気体になるとき、大量に熱を奪うとか、 いろいろ不思議な性質があります。

 雪の結晶は水がそういう結晶をつくるのですが、あれも実に不思議ですね。

けれどもあやしいその銀河の水は、 酸素よりもまだ軽く、 水素よりももっとすきとほってゐたのです。
「銀河鉄道の夜」より
==2003.03.08==
お肉のおいしい食べ方をおしえてください。

 肉は新鮮なものがおいしいですね。でも、肉の味は肉の中のたんぱく質などの 成分が分解してできますので、すこし置いておくとだんだんとおいしくなるのだそうです。

 これを「熟成」といいます。ちょうどおいしい食べごろがあるのですが、 それをすぎるとやっぱりよくないです。冷蔵庫でよく冷やして保存してください。

 それと生の肉は水で濡れたり、乾燥したりするのがよくないです。

 料理の話は別のところで聞いてください。

 けれども牛は、美しい草を見る度に、頭を下げて、舌をべらりと廻して喰べました。
(牛の肉の中で一番上等が此の舌だというのは可笑しい。涎れで粘々してる。おまけに黒い斑々がある。歩け。こら。)
「種山ヶ原」より
==2003.03.08==
食べ物のことを調べています。 どうか、牛肉や鶏肉や豚肉の売られるまでのことを教えてください。 お願いします。クーボー大博士!!

 肉類は決められた方法で処理しなければ、肉として売ることはできません。

 牛や豚は「屠畜場」という設備で、鶏も専用の鶏肉処理場があります。

 牛などはまず検査を受け、屠畜後、内蔵や皮をとって左右二つに分けた 「枝肉」という姿になります。さらにロースやバラなどの部分に解体し、 肉屋さんに届きます。普通はこれらの肉をさらに小さく切って、スライスして から売っていますね。

 値段も枝肉のときは全部で1キロいくら、とつけるのですが、分けた後は 高い肉や安い肉ができます。これは部位によって味が違うので、人気が違う のです。値段に差をつけて、みんな同じように売り切るのが肉屋さんの腕の 見せ所です。

 一番高いのはヘレ肉で、これは一頭からほんの少ししかとれません。

 さて大学生諸君その晩空はよく晴れて金牛宮もきらめき出し二十四日の銀の角、 つめたく光る弦月が、青じろい水銀のひかりを、そこらの雲にそそぎかけ、 そのつめたい白い雪の中、戦場の墓地のように積みあげられた雪の底に豚はきれいに 洗われて八きれになって埋まった。月はだまって過ぎて行く。夜はいよいよ冴えたのだ。
「フランドン農学校の豚」より
==2003.03.08==
岩塩ってなんですか?食塩の結晶はどんなのですか?

 家の台所に食塩はありますよね。一度少し手の上に広げてみてください。よく見ると、 角張った小さな粒でできているのがわかります。これが塩の結晶です。虫メガネで見るのもよいでしょう。

 海の水が塩辛いのは塩を含んでいるからです。普通はこの海の水の中の塩を取り出します。 水を蒸発させると塩が残るのですね。

 岩塩というのはほんとうに岩のようになった塩の固まりです。海だけでなく、大陸の中央にある 湖では、水が川になって流れていかないので、海のように塩辛い水になります。その塩辛い湖が 長い年月のうちに干上がって、塩が残ったのです。中国大陸の奥のほうにいくとたくさんとれるそうです。

 まるで石を切り出すように、塩を掘って生産しているそうです。土が混じっていたりしますので、 日本では海の水からとった塩が普通で、あまり輸入されていないと思います。

扉の裏側には、大きな字で斯う書いてありました。
「いろいろ注文が多くてうるさかったでしょう。お気の毒でした。 もうこれだけです。どうかからだ中に、壺の中の塩をたくさんよくもみ込んでください。」
「注文の多い料理店」より
==2003.02.01==
冬の寒い時に外に置いてあったサイダ−を家の中に持ってきてキャップを開けたらとたん、中のサイダ−が凍り始めてしまいました。それは、なぜですか。

 寒いところに住んでいるのですね。

 これは水分が過冷却という状態になっていたのですね。温度が氷点下になっても、 なにかのきっかけがなければ水が氷にならないことがあります。

 この場合はキャップをあけて圧力がさがったので凍りはじめたのだと思います。 衝撃を与えると凍ることもあります。

わたくしは水際に下りて
水にふるえる手をひたす
  ……こいつは過冷却の水だ
    氷相当官なのだ……
いまわたくしのてのひらは
魚のやうに燐光を出し
波には赤い条がきらめく
阿耨達池幻想曲あのくたっちげんそうきょく」より
==2003.01.09==
地球は、1日どのくらい進んでいるのですか。

 地球は太陽から約1億5000万キロメートルほど離れて、太陽のまわりを一年かけて まわっています。

 一周9億キロメートルあまりを365日でまわります。だから一日には 250万キロメートルほど進んでいることになります。

 時速10万キロメートルというものすごいスピードで動いているわけです。

あかつきの
琥珀ひかればしらしらと
アンデルセンの月はしずみぬ。
短歌「アンデルセン氏白鳥の歌」より
==2003.01.04==
なんで昆布は海でダシがでないのですか?

 やっぱり海のなかでは生きているからでしょうね。昆布は食品のなかでは 「乾物」の扱いで、収穫後乾燥させてはじめて商品になります。

 お店で売られている昆布は一年以上、乾燥・保存されたもので、 そうしてはじめて出汁がよく出るようになるのです。

水底の岩層も見え
藻の群落も手にとるやうな
アンデルセンの月夜の海を
船は真鍮のラッパを吹いて
「発動機船〔断片〕」より
==2002.12.31==
くもは、あさにでてきて、よるには、どうなるの

 雲ならよるにもちゃんとあります。くらいので見えにくいだけです。 月の明るいよるは空のくももうっすらと見えますよ。

(ひょっとしたら虫のクモかな?クモもよるにうごくものが多いです。)

東の雲ははやくも蜜のいろに燃え
丘はかれ草もまだらの雪も
あえかにうかびはじめまして
おぼろにつめたいあなたのよるは
もうこの山地のどの谷からも去らうとします
「〔東の雲ははやくも蜜のいろに燃え〕」より
==2002.06.20==
おいしい、ご飯の炊き方と保存の仕方。

今は電器がまで炊きますので、誰が炊いてもまずおいしく炊けます。 昔は釜を火にかけて炊いたのですね。 一度、普通の鍋で炊いてみてはどうでしょう。

まず、米を計って鍋に入れ、よく研いでおきます。 水は米の量と同じより2割ほど余分に入れます。 ふたをして強火で炊きます。 沸騰してくるとふたからふきあがってきますので、弱火にします。 様子をみながら炊いていって、水気がなくなったらできあがりです。 鍋は少し厚めで、深いものがいいです。

保存はさめたごはんをラップにくるんで、冷凍してしまうのが いちばん簡単で確実です。 でもあまり長く保存するとおいしくなくなります。

そういうことに関するサイトがたくさんありますから、 くわしいことはそちらで聞いてください。

それからも一度走って走って
やうやく汽車に間に合ひました
そして昼めしをまだたべません
どうか味噌づけをだしてごはんをたべさせてください
「母に云ふ」より
==2002.06.15==
賢治は宇宙旅行をしたことがあるのでは?

 賢治の時代に宇宙旅行というのはなかったでしょうね。

 でも、仏教では悟りを開けば、宇宙を外側からでも 見ることができる、ということになっています。

 弥勒菩薩のいらっしゃる兜卒天などはもう宇宙といっても よいような高いところにあるのだそうです。

 妹の死後、その兜卒天との通信を試みた賢治ですが、 成功したということを書き残していませんので、 この精神の宇宙旅行にも、賢治は成功しなかったのだ と思います。

 行ったことがなかったからこそ、こういう物語を書いたのでは ないでしょうか。

「おや、こいつは大したもんですぜ。こいつはもう、ほんたうの天上へさへ行ける切符だ。天上どこぢゃない、どこでも勝手にあるける通行券です。こいつをお持ちになれぁ、なるほど、こんな不完全な幻想第四次の銀河鉄道なんか、どこまででも行ける筈でさあ、あなた方大したもんですね。」
「銀河鉄道の夜」より
==2002.03.23==
空が青いのはなぜ?
海が青いのはなぜ?
月の裏側には何があるの?
人間以外の動物はどうやって言葉をかわすの?
海から出してるとくらげがとけちゃうのはなんで?

 たくさんの質問ですね。まず、空が青いのは、太陽の光が空気中の いろんな粒子で散乱されて、青い光が多くなって、私たちの眼に 入るからだと思います。赤い光も届いているんですけどね。

 海の色も同じようなものでしょう。海中にもぐっていくと、 だんだんと青い光だけの世界になっていくとか。

 月の裏側も、地球からは見えないだけで、月の表面には違いありません。 昔、「鉄腕アトム」では、月の裏側に氷があったりしたんですけど、 実際はどうなのでしょうか。行ってみないとわからないのかな?

 人間以外の動物は「言葉」というものはないでしょう。 論理構造を持たないコミュニケーションなら、それぞれの動物の方法が ありそうです。でも、言葉というものとは違います。

 くらげは海中でも、死ぬと溶けてしまうそうですよ。 やっぱり、水がぼおっと固まった生き物なんですね。

あんなきれいなとこをこのめがねですかして見たらほんとうにもうどんなに不思議に見えるだろうと思いますとタネリはもう居てもたってもいられなくなりました。思わずくらげをぷらんと手でぶら下げてそっちをすかして見ましたらさあどうでしょう、いままでの明るい青いそらががらんとしたまっくらな穴のようなものに変ってしまってその底で黄いろな火がどんどん燃えているようでした。さあ大変と思ってタネリが急いで眼をはなしましたがもうそのときはいけませんでした。そらがすっかり赤味を帯びた鉛いろに変ってい海の水はまるで鏡のように気味わるくしずまりました。
「サガレンと八月」より
==2002.03.09==
なぜ丁度地平線上に月があると、普段より大きく見えるのですか?

 月も太陽も、確かに地平線近くの低いところにいると、大きく見えます。

 でも、実際には空高くにあるときと、見えている大きさは変りません。 この大きさは、腕を伸ばして親指を立てたとき、その爪の幅くらい、 とう言われています。(試してみてください。)

 それではどうして、低い場所では大きく思えるのかというと、 近くに較べるものがあるから、らしいです。それともロマンチックな気分に なるからかな?

月は水銀、後夜ごや喪主もしゅ
火山礫れきよる沈殿ちんでん
「東岩手火山」より
==2002.01.30==
人は死んだらどうなると思いますか?本当の天上?宇宙の塵?星?

 人は星にはならないでしょうね。肉体的には人間の死は他の生物の死と全く同じです。 生物はすべて、自分のコピーを子孫という形でのこし、死んでいきます。 一つ一つの生物は死んでも、種としての生物は不死である、と考えてよいと思います。

 それでは、今、ここにある「私」という魂はどうなるのか、ということが不思議ですね。

 仏教では、「輪廻」ということから、やがて生まれ変わるんだ、と教えています。 その輪廻の苦しみから解放されるために、仏様を信じるのです。 よく信じた人は、阿弥陀様の極楽浄土に行けたり、弥勒菩薩の兜率天に行けたりすると 云われています。

 ただ、今ではその場所は誰にもわからなくなってしまいました。

 「銀河鉄道」はそういう場所にたどりつくことができるのかどうか、 賢治さん自身にもわからなかったと思います。

とし子はみんなが死ぬとなづける
そのやりかたを通って行き
それからさきどこへ行ったかわからない
それはおれたちの空間の方向ではかられない
感ぜられない方向を感じやうとするときは
たれだってみんなぐるぐるする
「オホーツク挽歌」より
==2002.01.26==
宮沢賢治の使う「匂い」ってどんな意味ですか?

 「りんご」というお名前でしたので、きっとこんなののことでしょうね。

「何だか苹果の匂がする。僕いま苹果のこと考へたためだらうか。」カムパネルラが不思議さうにあたりを見まはしました。
「ほんたうに苹果の匂だよ。それから野茨の匂もする。」ジョバンニもそこらを見ましたがやっぱりそれは窓からでも入って来るらしいのでした。いま秋だから野茨の花の匂のする筈はないとジョバンニは思ひました。
「銀河鉄道の夜」より
==2002.01.17==

 苹果〔りんご〕の匂〔にお〕いが銀河鉄道の列車の中にただよってくる場面です。 このすぐ後に、タイタニックらしい船が沈没して死んだ姉弟と青年がやってきますので、 その前触れのような場面です。

 仏様の世界では、よい匂いがすることになっていますので、賢治はときどき、 その世界の匂いをかいだのではないでしょうか。

人にそんけいされるのは、何ですか。
生活相談室へどうぞ。
太陽は何でできてるの?

 下の答にもあるように、主に水素とヘリウムからできています。ヘリウムもまた核融合 して、もっと重い元素になって行きますが、ヘリウムより重い元素はまだまだ少ししかない そうです。

まことにこれらの天人たちの
水素よりももっと透明な
悲しみの叫びをいつかどこかで
あなたは聞きはしませんでしたか。
まっすぐに天を刺す氷の鎗の
その叫びをあなたはきっと聞いたでせう。
「〔堅い瓔珞はまっすぐに下に垂れます。〕」より
==2001.12.29==
どうやって太陽は光をだすの

 物が燃えると、熱くなりますし、明るく光って見えます。

 太陽でも、同じように何かが燃えて、そのためにたくさんの熱や光を出していると 考えられています。

 何が燃えているかというと、水素というものです。普通、水素は燃えて水になりますが、 太陽では水素同士が結びついて、ヘリウムというものになっていきます。

 これは「核融合(かくゆうごう)」といって、原子力発電所で起こっている 「核分裂(かくぶんれつ)」より、さらに大きなエネルギーを生み出す反応です。

 こうして燃えていますので、何億年も先には、燃え尽きてしまうのかも しれませんね。

たのしい太陽系の春だ
みんなはしったりうたったり
はねあがったりするがいい
  (コロナは八十三萬二百……)
あの四月の實習のはじめの日
液肥をはこぶいちにちいっぱい
光炎菩薩太陽マヂックの歌が鳴った
  (コロナは八十三萬四百……)
ああ陽光のマヂックよ
ひとつのせきをこえるとき
ひとりがかつぎ棒をわたせば
それは太陽マヂックにより
磁石のやうにもひとりの手に吸ひついた
  (コロナは七十七萬五千……)
「小岩井農場」より
==2001.12.25==
数学B(幾何)みたいな話なんですけど、正三角形はなぜ全部角が等しいんですか?

 三つの角の角度がみんな等しいものを正三角形と呼ぶから、当たり前だ、 という答ではだめですか?

 正三角形というのは「三つの辺の長さが等しい三角形」だそうです。 この三角形の三つの頂点の角度も等しくなる、ということの証明ですね。

 ヒントは正三角形も二等辺三角形の一種である、ということです。 二等辺三角形では、等しいそれぞれの辺と他の一辺が作る角度は等しくなります。 (これも証明してください。)

 正三角形はどの二辺をとっても、等しいですから、 結局、全部の角度が等しくなる、ということになりますね。

野原にはあっちにもこっちにも、 燐光の三角標が、うつくしく立ってゐたのです。 遠いものは小さく、近いものは大きく、 遠いものは橙や黄いろではっきりし、 近いものは青白く少しかすんで、 或ひは三角形、或ひは四辺形、 あるひは電や鎖の形、さまざまにならんで、 野原いっぱい光ってゐるのでした。
「銀河鉄道の夜」より
==2001.10.19==
何で『ユニクロ』の服とかグッズはあんなに安いんですか?

 そんなに安いですか?私は貧乏なので、あれくらいで普通だと思うのですが・・。

 答としては、国によるお金の値打ちの違いがあります。お金は今のところ、 その国の中では共通の値打ちを持っていますが、国際的には、交換する基準が あって、その率で交換されます。ご存じのように、日本は大変お金持ちの国に なりましたので、日本のお金は外国のお金より、高い値打ちがあるとされています。

 それで、外国から輸入してくると、国内で作るより、安く買える、ということに なるのです。

「旦那さん、お願だます。どうが何ぼでもいいはんて買って呉なぃ。」 小十郎はそう云いながら改めておじぎさえしたもんだ。

 主人はだまってしばらくけむりを吐いてから顔の少しでにかにか 笑うのをそっとかくして云ったもんだ。

「いいます。置いでお出れ。ぢゃ、平助、小十郎さんさ二円あげろぢゃ。」 店の平助が大きな銀貨を四枚小十郎の前へ座って出した。

「なめとこ山の熊」より
==2001.10.13==
惑星ってどうやって出来るんですか?

 星というのは、宇宙塵と呼ばれる、宇宙にただよっている物質が 集まってできるんだそうです。

 初めは他の星の光の圧力などで集まってきますが、 ある程度集まると、自分の重力でどんどん集まって、 かたまりを作ります。そのとき、中心部には光を出す星 (太陽もその一つです。)ができますが、 残りの物質はそのまわりを渦をまくように回っています。

 そのうち、その渦の中でも、だんだんと物質が集まり、 それが惑星になる、ということのようです。

 あ、見てきたわけではありませんので、なんかそんな感じかなあ、 という程度に聞いておいてください。

梢ばかりの紺の一本杉が見えたとき
草にからだを投げつければ
わづかに見える天の地図
 
     ※
 
地平線近くのしろびかりは
亜鉛の雪か天末か
うすあかりからかなしみが来るものか。
 
     ※
 
おゝすばるすばる
ひかり出でしな
枝打たれたる黒すぎのこずえ。
「冬のスケッチ」より
==2001.10.10==
地球に一番近い銀河の名前ってなんですか? 「四文字で」星雲とつくらしい・・・。
二つ下を見てください。
==2001.10.09==
火星には水があったと聞きましたが、 何も無かった星からどのように水がうまれたのですか?

難しいので本当はよくわからないのですが・・。

水は酸素と水素からできています。いずれも地球にはたくさんある元素ですよね。 地球では、できたてのころ、内部から水を含むガスが大量に出てきて、 ものすごい大雨を降らせた、という想像がされています。

それから、彗星は主に氷でできているそうですので、 彗星が衝突してもたらされたんだ、という話もあるそうです。

いずれにせよ、火星でも、昔、地球と同じようなことがおこって、 水があったんでしょうか。

「あまのがわの にしのきしを、
 すこしはなれた そらの井戸。
 みずはころろ、そこもきらら、
 まわりをかこむ あおいほし。
 夜鷹ふくろう、ちどり、かけす、
 来よとすれども、できもせぬ。」
「双子の星」より
==2001.10.04==
地球から一番近い銀河は、なんですか。

 私たちの住んでいる地球は、太陽を中心とした太陽系に属しています。

 太陽系は銀河系という、大きな星の集まりのなかの一つです。

 その銀河系は宇宙の中に、島宇宙として、無数にあります。

 私たちの銀河系に一番近いのは、大小二つのマゼラン星雲です。

 これらは銀河系の兄弟のようなもので、一つのグループを作っていると 考えられます。

 有名なアンドロメダ大星雲なんかも近い方ですが、やっぱり銀河鉄道では いけないくらい、遠いです。

そのときまっくらな地平線の向ふから青じろいのろしがまるで ひるまのやうにうちあげられ汽車の中はすっかり明るくなりました。 そしてのろしは高くそらにかゝって光りつゞけました。 「あゝマジェランの星雲だ。さあもうきっと僕は僕のために、 カムパネルラのためにみんなのためにほうたうのほんたうの幸福をさがすぞ。」 ジョバンニは唇を噛んでそのマジェランの星雲をのぞんで立ちました。
「銀河鉄道の夜」より
==2001.10.02==
塩のできるまでを教えてください。

 塩には海の水から取り出すものと、土の中から掘り出すものとがあります。

 土の中にあるのは、「岩塩」といって、大昔、塩水でできた湖が干上がった 後で、本当に岩のように固まっています。

 海の水から取り出すときは、最後は煮詰めて海水を蒸発させて、残った塩を 取り出します。海の水をそのまま煮詰めるのは、燃料がたくさんいりますので、 煮詰める前に、できるだけ水分を蒸発させて、濃い塩水を作ります。塩田など というのは、そうした海の水を蒸発させるための場所です。

 どちらにせよ、そのままでは不純物も多く、ゴミなどが混じってきますので、 最後にもう一度水に溶かして、精製したものが食塩として売られているわけです。

 このとき、不純物として取り除くものの中には、ニガリといって、 豆腐を作るときの材料になるものが含まれていたりします。この名のとおり、 ニガリを含んだままの塩は、とても苦いのです。

三十年という黄いろなむかし
おれは十万の軍勢をひきい
この門をくぐって威張って行った。
それからどうだもう見るものは空ばかり
風は乾いて砂を吹き
雁さえ干せてたびたび落ちた
おれはその間馬でかけ通し
馬がつかれてたびたびペタンと座り
涙をためてはじっと遠くの砂を見た。
その度ごとにおれは鎧のかくしから
塩をすこうし取り出して
馬に嘗めさせては元気をつけた。
その馬も今では三十五歳
五里かけるにも四時間かかる。
「北守将軍と三人兄弟の医者」より
==2001.08.27==
海の水はどうして塩からいのですか。

 川の水は塩からくありませんが、海の水は塩からいですね。でも、本当は、川の水も、なめてもわからないほどの、ごく少しの塩からさをもっています。それが海に流れ込んでいきます。

 海の水はじょうはつして、雲になり、雨りなり、また川の水になって、海に戻ります。

 このとき、雨になる水は、まったく塩からくありませんので、川の水に含まれる塩からさは、海にたまっていくのです。

 塩からさというのは、水にとけている塩の味です。この塩は、元々は土のなかにあったものが、雨水にとけて、川に入り、海にたまっていったものです。

これからも、海の水はだんだんと塩からくなっていくでしょうね。

そしたら俄かに波の音が強くなってそれは斯う云ったように聞えました。

「貝殻なんぞ何にするんだ。そんな小さな貝殻なんど何にするんだ、何にするんだ。」

「サガレンと八月」より
==2001.07.07==
星は、どの星が一番明るいのですか?
それと、星の色はだいたい、何種類あるんですか?

太陽、月、惑星を除くと、一番明るい星はおおいぬ座のシリウスです。 1等星ということばはわかりますか?

明るい星が1等星、肉眼でやっと見えるほどの星が6等星ということです。 1等星のなかでも、特別に明るいものがいくつかあって、そのなかでも、 シリウスという星が一番明るいそうです。

木星や金星、火星などは、自分では光りませんが、地球から近いので、 それよりさらに明るい星です。これらは、地球と同じく、太陽のまわりを まわっている星で、惑星といいます。

月と太陽は別格で、普通、星とはいいませんが、明るさでは、最も明るいですね。

星の色はいろいろとあるのでしょうが、大きくわけると、 青白い星、赤い星、白い星などがあります。

白い星は、普通の星で、太陽もその仲間です。 青白い星は、大きくて、高温で燃えている、近くで見ると、すばらしく 明るい星だそうですが、明るすぎて、寿命が短いそうです。 赤い星は年取った星で、温度は低く、そのかわり大きくふくらんだ星です。

太陽も、今は白い星ですが、あと何10億年もたつと、 赤くて巨大な星になるという話です。 そのあとは、燃え尽きてしまうのでしょうか。

星にも寿命があるなんて、ちょっと不思議ですね。

それから向ふに
縦に三つならんだ星が見えませう
下には斜めに房が下がったやうになり
右と左には
赤と青と大きな星がありませう
あれはオリオンです、オライオンです
あの房の下のあたりに
星雲があるといふのです
いま見えません
その下のは大犬のアルファ
冬の晩いちばん光って目立つやつです
夏の蠍とうら表です
「東岩手火山」より
==2001.03.21==
光の速さはどうやってわかったのですか?また、星では どの星が一番大きいのですか?

光の速さを測る装置を作ったのです。高速で回転する歯車の歯の間に光を通して、 遠くの鏡で反射させ、帰ってくる光がかかる時間を測るのだそうです。

秒速30万キロメートルというのは、途方もないスピードですよね。

星の大きさといっても、遠くの星はあまりよくわかりません。近くの星では、「赤色巨星」といって、真っ赤な色をした巨大な星が知られています。

これらの星は、太陽と同じ場所におくと、地球を呑み込んでしまうほど大きいのです。

おうし座のアルデバランが中でも大きなことで有名です。そさり座のアンタレスもそうです。これは「そさりの赤い目玉」です。(普通は心臓ともいいます。)

あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の  つばさ
あおいめだまの 小いぬ、
ひかりのへびの とぐろ。

オリオンは高く うたい
つゆとしもとを おとす、
アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち。

大ぐまのあしを きたに
五つのばした  ところ。
小熊のひたいの うえは
そらのめぐりの めあて
「双子の星」より、星めぐりの歌
==2001.03.09==
銀河鉄道はどうして動くのでしょうか?

「銀河鉄道の夜」の初期形では、「セロのような声」が、こういっています。 「ここの汽車は、スティームや電気でうごいてゐない。ただうごくやうにきまっ てゐるからうごいてゐるのだ。」

 電車でも汽車でもないようです。しかも宇宙をいくのですから、 ロケットのようなものでしょうか?

 銀河鉄道は急な坂道をどんどん下っていきます。そして行きはありますが、 帰りの列車はないようです。これは「位置のエネルギー」といって、 物が高いところから低いところに自然に落ちる力を利用している、と考えられます。