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一九八

一九二四、九、九、

いっしゃうけんめいやってきたといっても
ねごとみたいな
にごりさけみたいなことだ
  ……ぬれた夜なかの焼きぼっ杭によっかかり……
おい きゃうだい
へんじしてくれ
そのまっくろな雲のなかから

(本文=下書稿)



(「貌」発表形原稿)

雲(幻聴)

いっしやうけんめいやってきたといっても
ねごとみたいなにごりさけみたいな
              ことだ
  ……ぬれた夜なかの焼きぼっ杭に
             よっかかり……
おい きやうだい
へんじしてくれ
そのまっくろな雲のなかから



(「貌」発表形 1925年1月10日)

雲(幻聴)

いつしやうけんめいやつてきたといつても
ねごとみたいな にごりさけみたいなことだ
  ……ぬれた水中の焼きぼつ杭によつかかり……
おい きやうだい
へんじしてくれ
そのまっくろな雲の中から