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一九六

〔かぜがくれば〕

一九二四、九、一〇、

かぜがくれば
ひとはダイナモになり
  ……白い上着がぷりぷりふるふ……
木はみな青いラムプをつるし
雲は尾をひいてはせちがひ
山はひとつのカメレオンで
藍青やかなしみや
いろいろの色素粒が
そこにせはしく出没する

(本文=下書稿)



※「薤露青」と同じ原稿用紙の左方余白に書かれ、後に「薤露青」 と同じく消しゴムで消されている。