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盛岡中学校

木柵に注ぐさ霧と
れる桐のいくもと

白堊城秋のガラスは
ひらごとにうつろなりけり

一鐘のラッパが鳴りて
急ぎ行く港先生

気乗りせぬフットボールを
村久のさびしく立てる

(本文=下書稿2推敲後)



(本文=下書稿2推敲前)

盛岡中学校

さ霧する白の木柵
れる桐のいくもと

白堊城秋のガラスは
ひらごとにうつろなりけり



(下書稿1推敲後)

校庭

さ霧する白き木柵
幹彫れる桐のいくもと

剥げそめし白きペンキの
木柵に人人は倚り、
そのペンキあるいは剥げ
あるものは庭をのぞめり

一鐘のラッパが鳴りて、
急ぎ行く 港先生、
白堊城 秋のガラスは、
ひらごとにうつろなりけり、



(下書稿1推敲前)

桐下倶楽部

うら寒きさ霧のなかに
気乗りせぬフットボールや
幹彫れる 桐のま下に
村久の さびしく立てり

剥げそめし 白きペンキの
木柵に人人は倚り、
朝方の フットボールを、
さびしくもまもるなりけり

一鐘のラッパが鳴りて、
急ぎ行く 港先生、
白堊城 秋のガラスは、
ひらごとにうつろなりけり、

たゞ白きそらのま下に
桐の枝うごくともなく
村久はなほもさびしく
校庭を見まもりて立つ