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草穂のかなた雲ひくき
ポプラの群にかこまれて
鐘塔白き秋の館

かしこにひとの四年居て
あるとき清くわらひける
そのこといとゞくるほしき

(本文=下書稿推敲後)



(下書稿推敲前)

草穂のかなたうら青き
ポプラの群にかこまれて
穹窿もてる銅屋根に
せまるは雨の雲なれや

かしこにひとの四年居て
あるとき口をうちつぐみ
あるとき清くわらひける
そのこと何かねたましき

おなじきみちをすゝまんと
もとし菩薩もゆるしけん
もとめてともに行かんとは
つひにあるべきことならず

草穂のかなた水いろの
稲田のなかに群らだちて
ポプラよ青くいや冴えて
雲のながれを送るなり