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〔甘藍の球は弾けて〕

甘藍の球は弾けて
青ぞらに白雲の房

呑屋より二人の馬丁
よろめきてあらはれ出づる

(本文=下書稿推敲後2)



(下書稿推敲後1)

監獄の機場にをさの音しげく
風は雄杉のしんをまげたり

甘藍の球は弾けて
青ぞらに白雲の房

副官は塀うちよぎり
首かしげ 馬を緩むる

そのときに二人の馬丁
呑屋よりうち出でにけり



(下書稿推敲前)

監獄の機場の上のガラス屋根
うるほひながら青びかり
風は雄杉のしんをまげたり

ときに青ぞらのぞき出て
騎兵聨隊のラリックスより
二人の馬丁立ち出でにけり