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〔まひるつとめにまぎらひて〕

まひるつとめにまぎらひて
きみがおもかげ来ぬひまは
こころやすらひはたらきし
そのことなにかねたましき

新月きみがおももちを
つきの梢にかゝぐれば
凍れる泥をうちふみて
さびしく恋ふるこゝろかな

(本文=下書稿2推敲後)



(下書稿2推敲前)

わが空間そらの燐光盤に
きみがおもかげ来ぬひまは
かへってこころやすらへり
そのこといとゞくちおしき

天河石心象のそら
うるはしきそのときのみの
きみがおもかげ見えくれば
せつなくわれは燃えたり



(下書稿1推敲後)

※ おもかげ

わが空間そらの燐光盤に
きみがおもかげ来ぬひまは
かへってやすけしとおもへり
そのことのかなしさ。

天河石てんがせき心象しんしゃうのそら
うるはしきときの
きみがかげのみ見えれば
せつなくてわれ泣けり。



(下書稿1「冬のスケッチ」第6葉 推敲前)

※ おもかげ

心象しんしゃうの燐光盤に
きみがおもかげ来ぬひまは
たまゆらをほのにやすらふ
そのことのかなしさ。

天河石てんがせき心象しんしゃうのそら
うるはしきときの
きみがかげのみ見えれば
せつなくてわれ泣けり。