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〔郡属伊原忠右エ門〕

郡属伊原忠右エ門
科頭にゴムの靴はきて
冬の芝生をうちよぎり

南ちゞれし綿雲に
雨量計をぞさゝげたる

天狗巣病にはあらねども
あまりにしげきこずゑかな

(本文=下書稿2推敲後2)



(下書稿2推敲後1)

天狗巣病にはあらねども
ひかりの雲にいざよひて
あまりにしげきこずゑなり
郡属伊原忠右エ門
科頭にゴムの靴はきて
冬の芝生を過ぎ行くか



(下書稿2推敲前)

天狗巣病にはあらねども
あまりにしげきこずゑなり

ふらふらかける光雲
ほのかにゆるゝみふねの芽



(下書稿1推敲後)

天狗巣病にはあらねども
あまりにしげきこずえなり
ふらふらかける光雲
ほのかにゆるゝみふねの芽



(下書稿1「冬のスケッチ」第28葉第5章 推敲前)

天狗巣病にはあらねども
あまりにしげきこずえなり
 (光の雲と桜の芽)