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文語詩100/98

病技師〔二〕

あへぎてくれば丘のひら、   地平をのぞむ天気輪、
白き手巾を草にして、     をとめらみたりまどゐしき。

大寺のみちをこととへど、   いらへず肩をすくむるは、
はやくも死相われにありやと、 粛涼をちの雲を見ぬ。



(下書稿2推敲後)

病技師

あへぎてくれば丘のひら
地平をのぞむ天気輪
白き手巾を草にして
をとめらみたりまどゐしき

大寺のみちをこととへど
いらへず肩をすくむるは
はやくも死相われにありやと
粛涼遠の雲を見ぬ



(下書稿2推敲前)

病技師

あへぎて丘をおり
地平をのぞむ五輪塔
白き手巾を草にして
をとめらみたりまどゐしき

よき児らかなとこととへば
ひとしく畏れて泣きいでしかば
はやくも死相われにありやと
さびしく遠の雲を見ぬ



(下書稿1)(GERIEF印手帳30頁)

よき児らかなとこととへば
いらへず恐れ泣きいでぬ
はやくも死相われにありやと
さびしく遠き雲を見ぬ