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文語詩100/97

〔雪げの水に涵されし〕

雪げの水に涵されし、  御料草地のどての上、
犬の皮着てたゞひとり、 菫外線をい行くもの。

ひかりとゞろく雪代の、 土手のきれ目をせな円み、
兎のごとく跳ねたるは、 かの耳しひの牧夫なるらん。



(定稿推敲前)

雪げの水に涵されし、  御料草地のどての上を、
犬の皮着てたゞひとり、 菫外線にたゞよへり。

ひかりとゞろく雪代の、 土手のきれ目をたゞひとり、
兎のごとく跳ねたるは、 かの耳しひの牧夫なるらん。



(下書稿推敲後)

雪げの水に涵されし
御料草地のどての上を
犬の皮着てたゞひとり
菫外線にたゞよへり

ひかりとゞろく雪代の
水さゞめきて流れたる
土手のきれ目をせな円み
兎のごとく跳ねたるは
かの耳しひの牧夫ならしを



(下書稿推敲前)

雪げの水にかこまれし
御料草地のどての上を
犬の皮着てたゞひとり
菫外線にたゞよへり

水さゞめきて流れたる
土手のきれ目をせな円み
兎のごとく跳ねたるは
かの耳しひの牧夫なるらん