目次へ  縦書き

文語詩100/81

〔翁面 おもてとなして世経るなど〕

翁面、 おもてとなして世経るなど、 ひとをあざみしそのひまに、
やみほゝけたれつかれたれ、 われは三十ぢをなかばにて、
緊那羅面とはなりにけらしな。



(下書稿3推敲後2)

翁面
おもてとなして世経るなど
ひとをあざみしそのひまに
やみほゝけたれつかれたれ
われは三十ぢをなかばにて
緊那羅面とはなりにけらしな



(下書稿3推敲後1)

翁面
おもてとなして世経るなど
ひとをあざみしそのひまに
われはまなこもさだまらぬ
やみほゝけたれつかれたれ
われは三十ぢをなかばにて
白日まみをうちゆらぐ
緊那羅面とはなりにけらしな



(下書稿3推敲前)

瞳さだまらぬ翁面
おもてとなして世経るなど
ひとをあざみしそのひまに
緊那羅キンナラとなりにけり



(下書稿2)

まみさだまらぬ翁面おきなめん
おもてとなして世経るなど
ひとをあざみしそのひまに
は緊那羅となりにけり



(下書稿1推敲後)

まみさだまらぬ翁めん
おもてとなして世経よふるなど、
ひとをあざみしそのひまに、
吾は緊那羅となりにけり
……病みほうけたれ傷みたれ……
三十ぢなかばをわれははや
大外道とはなりにけり



(下書稿1推敲前)

自嘲

翁面
おもてとなして世経よふるなど
ひとをあざみし甲斐ありて
病みほうけたれほうけたれ
四十路に入らでわれははや
大喝食となりにけり