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文語詩100/8

種山ヶ原

春はまだきのあけ雲を
アルペン農の汗に燃し
縄と菩提樹皮マダカにうちよそひ
風とひかりにちかひせり

繞る八谷に劈櫪の
いしぶみしげきおのづから
種山ヶ原に燃ゆる火の
なかばは雲に鎖さるゝ



(下書稿)

アルペン農の歌

生しののめの 鴇の火を
アルペン農の 汗に燃し
縄とまだかに うちよそひ
風とひかりに ちかひせり

南の風のかぐはしく
雲のうれひを吹きくれば
雪どけの 草をわたる

黒玢岩の 高原に
しののめの 火を燃せり



(歌曲)

種山ヶ原

春はまだきのあけ雲を
アルペン農の汗に燃し
縄と菩提樹皮マダカにうちよそひ
風とひかりにちかひせり
  四月は風のかぐはしく
  雲かげ原を超えくれば
  雪融けの草をわたる

繞る八谷に劈櫪の
いしぶみしげきおのづから
種山ヶ原に燃ゆる火の
なかばは雲に鎖さるゝ
  四月は風のかぐはしく
  雲かげ原を超えくれば
  雪融けの草をわたる