目次へ  縦書き

文語詩100/59

開墾地落上

白髪かざして高清は、    ブロージットと云へるなり。

松の岩頸 春の雲、     コップに小く映るなり。

ゲメンゲラーゲさながらを、 焦げ木はかっとにほふなり。

額を拍ちて高清は、     また鶯を聴けるなり。



(下書稿推敲後)

開墾地落上

白髪かざして
高清は
ブロージットと云へるなり
松の岩頸 春の雲
コップに小く映るなり
ゲメンゲラーゲさながらを
焦げ木はかっとにほふなり
ひたひちて高清は
また鶯を聴けるなり



(下書稿推敲前)

白髪あたまを日にかざし
村会議員高清は
ビールの泡と云ひにけり

百姓たちのコップには
(数文字不明)春の雲
(数文字不明)映りける

ゲメンゲラーゲさながらに
持ち分を分けし荒畑は
焦げ木(以下不明)

双の平手をぴたぴたと
ひたひを叩き 高清は
また(二字不明)を(一字不明)かしめつ
鴬またもなけるなり