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文語詩100/55

日の出前

学校は、稗と粟との野末にて、朝の黄雲に濯はれてあり。

学校の、ガラスひらごとかがやきて、あるはうつろのごとくなりけり。



(下書稿2推敲後)

日の出前

学校は
稗と粟との野末にて
朝の黄雲に濯はれてあり

学校の
ガラスひらごとかゞやきて
あるはうつろのごとくなりけり



(下書稿2推敲前)

日の出前

堅吉が
校長となりし学校は
稗と粟との野末にて
朝の黄雲に濯はれて居り

堅吉が
校長となりし学校は
ガラスひらごとかゞやきて
そのあるものはうつろなるごとし



(下書稿1推敲後)

佐藤謙吉とその学校

それ歯磨をかけながら
こたびをさとなりにける
その学校をまなつなる
稗の野末にながめたり

こたび長とさだまりし
その学校のガラスみな
ひとひらごとにかゞやきて
あめの黄雲に濯はれてあり



(下書稿1推敲前)

佐藤謙吉とその学校

それ歯磨をかけながら
こたびをさとなりにける
その学校をながむるは
まこと胸すくわざぞかし

こたび長とさだまりし
その学校のガラスみな
ひとひらごとにかゞやきて
あめの黄雲に洗はれてあり



(先駆形短歌)

202   清吉が校長となりし
     学校は
     朝の黄雲に洗はれててあり