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文語詩100/48

柳沢野

焼けのなだらを雲はせて、 海鼠のにほひいちじるしき。


うれひて蒼き柏ゆゑ、 馬は黒藻に飾らるゝ。



(下書稿3推敲後)

柳沢

焼けのなだらを雲はせて
海鼠のにほひいちじるしき

うれひて蒼き柏ゆゑ
馬は黒藻に飾らるゝ



(下書稿3推敲前)

裾野

焼けのなだらを雲はせて
海鼠のにほひいちじるしき

うれひて蒼き柏ゆゑ
馬は黒藻に掃はれつ



(下書稿2推敲後)

柳沢をこゆれば山の裾野にて
雲の流れのいとひくく
海鼠のにほひ 風にみち
馬は黒藻に飾られぬ



(下書稿2推敲前)

裾野に来れば
海鼠のにほひ 雲垂れて
すゞらん白きはな咲きて
馬は黒藻に飾られぬ



(下書稿1推敲後)

柳沢
こゆれば山の裾野にて
雲の流るるを
海鼠のにほひいちじるしく、
きみかげさうの花さけば
馬は黒藻に飾られぬ



(下書稿1推敲前)

柳沢
こゆれば山の裾野にて
海鼠のにほひいちじるしく、
馬は黒藻に飾られぬ



(先駆形短歌「歌稿B 1)

み裾野は雲低く垂れすゞらんの
白き花咲き はなち駒あり。