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文語詩100/43

旱割れそめにし稲沼に、 いまころころと水鳴りて、

待宵草に置く露も、   睡たき風に萎むなり。


鬼げし風の襖子あおし着て、  児ら高らかに歌すれば、

遠き讒誣の傷あとも、  緑青いろにひかるなり。



(下書稿2推敲後)

旱割れそめにし稲沼に
いまころころと水鳴りて
待宵草に置く露の
睡たき風に萎むなり

鬼げし風の汗袗かざみ着て
こら高らかに歌すれば、
遠き讒誣の傷あとも
緑青いろにひかるなり



(下書稿2推敲前)

旱恐れし稲沼に
いまころころと水鳴りて
待宵草に置く露も
睡たき風に萎むなり

待宵草に置く露も
睡たき風に萎まりつ
遠き讒誣の傷あとは
緑青いろにひかるなり



(下書稿1推敲後)

待宵草に置く露も
睡たき風に萎むなり



(下書稿1推敲前)

アカシヤの木の洋燈射し
風と睡さに 朝露も
待宵草も萎むなり