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文語詩100/36

社会主事 佐伯正氏

群れてかゞやく辛夷花樹マグノリア、 雪しろたゝくねこやなぎ、

風は明るしこの郷の、   ひとはそゞろにやぶさけき。


まんさんとして漂へば、  水いろあはき日曜の、

馬を相する漢子をのこらは、   こなたにまみを凝すなり。



(定稿一)

群れてかゞやく辛夷花樹マグノリア
雪代たゝくねこやなぎ
風は明るしこのさと
ひとはそゞろにやぶさけき

まんさんとして漂へば
水いろあはき日曜どんたく
馬を相するをのこらは
こなたにまみを凝すなり



(下書稿4推敲後)

社会主事 佐伯正氏

群れてかゞやく辛夷花樹マグノリア
雪代たゝくねこやなぎ
そらは明るしこの郷の
ひとはそゞろにやぶさけき

水いろあはき日曜日ゾンダーゲ
まんさんとして漂へば
馬を相するをのこらは
こなたにまみをこらすなり



(下書稿4推敲前)

社会主事 佐伯正氏

群れてかゞやく辛夷樹
雪代たゝくねこやなぎ
歳時は傲れこの里の
ひとはそゞろにやぶさけき

まんさんとして漂へば
水いろあはき日曜どんたく
馬を相するをのこらは
こなたにまみをこらすなり



(清書稿)

社会主事 佐伯正氏

群れてかゞやく 辛夷花樹マグノリア
雪代たゝく   ねこやなぎ
歳時は傲れ   この里の
ひとはそゞろに  やぶさけき

まんさんとして 漂へば
水いろあはき  どんたくを
馬を相する   をのこらは
こなたにまみを   こらすなり



(下書稿3)

佐伯正氏

群れてかゞやく辛夷花樹マグノリア
雪代たゝくねこやなぎ
光は傲るこのさとの
ひとはいよよにやぶさけき

まんさんとして 漂へば
水いろあはき日曜どんたく
和布わかめを購りつそのあるじ
こなたに瞳をこらすなり



(下書稿2推敲後)

県社会主事

風はあかるし   野はきよし
いよよにひとは  やぶさけし

水いろあはき   日曜どんたく
たゞまんさんと  たゞよはん

群れてかゞやく  辛夷樹マグノリア
雪代たゝく    ねこやなぎ

釘うちやめて   裝蹄工かなぐつや
こなたに瞳を   こらすなり



(下書稿2推敲前)

社会主事

所懐おもひやぶれし   このうへは
水いろあはき   日曜どんたく
たゞまんさんと  たゞよはん

群れてかゞやく  辛夷花マグノリア
はた春信の    葱いろの
雪代たゝく    ねこやなぎ

風はあかるし   野はきよし
ひとはおぞまし   やぶさかと
春を憤りて    なにかせん

橋のたもとの   裝蹄工かなぐつや
しろき火花を   撃ちやめて
こなたに瞳を   こらすなり



(下書稿1推敲後)

社会主事

すでにやぶれぬ  わが所懐おもひ
いざ水いろの   日曜どんたく
まんさんとこそ  漂はめ

群れてかゞやく  辛夷花マグノリア
はた春信の    葱いろの
雪代たゝく    ねこやなぎ

風はあかるし   野はきよし
さもやぶさけし    さとびとと
春を憤りて    なにかせん

橋のたもとの   裝蹄工かなぐつや
そのしろき火を  撃ちやめて
こなたに瞳を   こらすなり



(下書稿1推敲前)

社会主事

すでに所志おもひを   やぶりては
たゞ水いろの   日曜どんたく
まんさんとこそ  漂はめ

一つらひかる   辛夷花マグノリア
はた葱いろの   雪代を
たゝきてけぶる  ねこやなぎ

風はあかるし   このさと
ひとはおぞきと   いまさらに
春を忿いかりて    なにかせん

橋のたもとの   裝蹄工かなぐつや
しろき火花を   撃ちやめて
こなたに瞳を   こらすなり