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文語詩100/23

老農

火雲むらがりべば、  そのまなこはばみてうつろ。


火雲あつまり去れば、  麦の束遠く散り映う。



(定稿推敲前)

老農

火雲むらがりべば、  そのまなこはばみてうつろ。


火雲あつまり去れば、  麦の束遠くたゝずむ。



(下書稿7推敲後)

老農

火雲むらがりべば
そのまなこはばみてうつろ

火雲あつまり去れば
麦の束遠くあぎたふ



(下書稿7推敲前)

老農

火雲むらがりべば
そのまなこはばみてうつろ

火雲あつまりれば
のんどこそしづにたゆたへ



(下書稿6)

火雲 むらがりべば
そのまなこはばみてうつろ。

火雲 むらがりれば
のんどこそしづにたゆたへ。



(習字稿)

火雲むらがり翔べば
そのまなこ拒みてうつろ

火雲むらがり去れば
のんどこそしづにたゆたへ



(下書稿5推敲後)

老農

火雲むらがりべば
そのまなこはばみてうつろ

火雲むらがり去れば
のんどこそしづにたゆたへ



(下書稿5推敲前)

肖像

火雲むらがりべば
そのまなこうつろに遠し

火雲むらがり去れば
そののんどしづにひきつる



(下書稿4)

肖像

火雲ほぐもむらがり べば
そのまなこ あえぎてむなし

火雲むらがり 去れば
そののんど しづにひきつる



(下書稿3推敲後)

肖像

火雲むらがり飛べば
そのまなこいとたよりなし

火雲むらがり去れば
そののんどしづにひきつる



(下書稿3推敲前)

火雲むらがり飛べば
わがまなこたよりなし

火雲むらがり去れば
わがのんどしづにひきつる



(下書稿2推敲後)歌稿B余白

何をもて灼の石灰 光のこな
蔓の葡萄に降らせしや



(下書稿2推敲前)歌稿B余白

火雲むらがり飛べば
わが手たよりなし
灼の石灰 光のこな
葡萄の葉と蔓とに降らす

火雲飛び去れば
わが小指ひきつる



(下書稿1)「冬のスケッチ」第49葉第1章

灼の石灰 光のこな
葡萄の葉と蔓とに降らす

火雲飛び去れば
わが小指ひきつる。