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文語詩100/22

〔老いては冬の孔雀守る〕

老いては冬の孔雀守る、   蒲の脛巾はばきとかはごろも、

園の広場の午后二時は、   湯くだのむせびたゞほのか。


あるいはくらみまた燃えて、 降りくる雪の縞なすは、

さは遠からぬ雪影の、    日を越し行くに外ならず。



(下書稿推敲後)

園丁

老いては冬の孔雀守る
がまのはばきとかはごろも
園の広場のひるすぎは
湯管のむせびたゞほのか

あるひはくらみまた燃えて
ふりくる雪の縞なすは
さは遠からぬ雪影の
日を越し行くと仰ぎ見る



(下書稿推敲前)

老いては過ぎし日を追はず


雪の岐山の山裾に
見あぐる空はいや白し


まのあたりあるひはくらく
またはあかるく織りなすは
雪のなかにて雲影の
日を越し行くに外ならず