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文語詩100/18

心相

こころの師とはならんとも、 こころを師とはなさざれと、
いましめ古りしさながらに、 たよりなきこそこゝろなれ。

はじめは潜む蒼穹に、    あはれ鵞王の影供ぞと、
面さへ映えて仰ぎしを、   いまは酸えしておぞましき、
澱粉堆とあざわらひ、
いたゞきすべる雪雲を、   くだせし馬鈴薯とさげずみぬ。



(下書稿3推敲後)

心相

こゝろの師とはならんとも
こゝろを師とはなさざれの
古きいましめさながらに
たよりなきこそこころなれ

はじめは潜む蒼穹に
あはれ鵞王の影供すがたぞと
面さへ映えて仰ぎしを
いまは酸えしておぞましき
澱粉たいとあざわらひ
いたゞきすべる雪雲を
腐れし馬鈴薯いもさげずみぬ



(下書稿3推敲前)

心相

心の師とはならんとも
心を師とはなさざれと
古きおしへをさながらに
たよりなきこそ心なれ

さあれや町を出でしとき
ひそまりわたす青ぞらに
あはれ鵞王のすがたぞと
面さへ映えて仰ぎしを
いまは酸えしておぞましき
澱粉たい いたゞきすべる雪雲を
腐れし馬鈴薯いもとあざけりぬ



(下書稿2推敲後)

心相

心の師とはならんとも
心を師とはなさざれと
古き教をさながらに
たよりなきこそこゝろなれ

さあれや町を出でしとき
ひそまりわたる青ぞらに
あはれ鵞王のすがたぞと
面さへ映へて仰ぎしを
いまは酸えしておぞましき
澱粉堆とうちわらひ
いたゞきすべる雪雲を
腐れし馬鈴薯いもとあざけりぬ



(下書稿2推敲前)

心相

心の師とならんとも
心を師とはなさざれと
古き教をさながらに
たよりなきこそこゝろなれ

さあれや駅を出でしとき
あはれ鵞王のすがたぞと
うちもあふぎつ面映し
雪に晴れたる死火山を
面さへ映へしその崇山やま
いまは酸えしておぞましき
澱粉堆とうちわらひ
いたゞきすべる雪雲を
腐れし馬鈴薯いもとあざけりぬ



(下書稿1推敲後)

心相

たよりなきこそこゝろなれ
森をいでしとき面映ゆく
うちも仰ぎし雪山を
いまは酸えしておぞましき
澱粉堆とうちわらひ
いたゞきすべる雪雲を
腐れし馬鈴薯いもとあざけりぬ



(下書稿1推敲前)

たよりなきこそこゝろなれ
はじめに森を出でしとき
おもはえて見し雪山を
いまはわづかにかゞやける
澱粉堆とうちわらひ
いたゞきすべる雪雲を
腐れし馬鈴薯いもとあざけりぬ