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文語詩100/12

医院

陶標春をつめたくて、   水松いちゐも青く冴えそめぬ。

水うら濁る島の苔、    萱屋に玻璃のあえかなる。

瓶をたもちてうなゐらの、 みたりためらひ入りくるや。

神農像にささぐと、   学士はつみぬ蕗の薹。



(下書稿推敲後)

医院

陶標春をつめたくて
いちゐも青く冴えそめぬ

水うら濁る島の苔
萱屋に玻璃のあえかなる

瓶をたもちてうなゐらの
みたりためらひ入りくるや

神農像にささぐと
学士はつみぬ蕗の薹



(下書稿推敲前)

医院

陶標春をつめたくて
いちゐも青く冴えそめぬ

水うら濁る島の苔
萱屋に玻璃のあえかなる

神農像にみすると
学士は蕗の薹つみつ

雲影過ぎていまさらに
丁幾の瓶の燃えいづる