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文語詩100/100

卒業式

三宝または水差しなど、 たとへいくたび紅白の、
甘き澱みに運ぶとも、  鐘鳴るまではカラぬるませじと、
うなじに副へし半巾は、 慈鎮くわ尚のごとくなり。



(下書稿推敲後)

卒業式

三宝または水差しなど
たとへいくたび紅白の
甘き澱みに運ぶとも
鐘鳴るまではカラぬるませじと、
うなじに副へし 半巾は
慈鎮くわ尚の ごとくなり



(下書稿推敲前)

卒業式

紅白張りてうす甘き
空気のなかにいそがしく
フロックを着て 賞品と
証書の盆を 持ちはこぶ

式のはじまる それまでは
カラをつめたく たもたんと
うなじに副へし 半巾は
慈鎮くわ尚の ごとくなり