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文語詩50/42

車中〔一〕

夕陽の青き棒のなかにて、 開化郷土と見ゆるもの、

葉巻のけむり蒼茫と、   森槐南を論じたり。


開化郷土と見ゆるもの、  いと清純とよみしける、

寒天光のうら青に、    おもてをかくしひとはねむれり。



(定稿推敲前)

車中

夕陽の青き棒のなかにて、 開化郷土と見ゆるひと

葉巻のけむり蒼茫と、   森槐南を論じたり。


開化郷土と見ゆるもの、  いと清純とよみしける、

寒天光のうら青に、    おもてをかくしひとはねむる人あり。



(下書稿推敲後)

車中

夕陽のcolloidalなる棒のなかにて
狸のごとき大坊主
はまきのけむり蒼茫と
森槐南を論じたり

狸のごとき大坊主
いと清純とよみしける
寒天光のうら青に
おもてをかくしきみはねむれり



(下書稿推敲前)

車中

夕陽のcolloidalなる棒のなかにて
狸のごとき大坊主
たばこのけむり蒼茫と
森槐南を論じたり

狸のごとき大坊主
いと清純とよみしける
寒天光のうら青に
おもてをかくしきみはねむれり