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文語詩50/25

〔あかつき眠るみどりごを〕

あかつき眠るみどりごを、  ひそかに去りて小店さき、

しとみ上ぐれば川音や、   霧はさやかにながれたり。


よべの電燈あかりをそのまゝに、  ひさげのこりし桃のの、

アムスデンジュンいろ紅き、 ほのかに映えて熟るるらし。



(下書稿2推敲後)

あかつき眠るみどりごを
ひそかに去りて小店さき
しとみ上ぐれば川音や
霧は浅黄に明けにけり
よべの電燈あかりをそのまゝに
ひさげのこりし桃の
アムスデンジュン いろ紅き
ほのかに映えて熟るゝらし



(下書稿2推敲前)

あかつき眠るみどりごを
ひそかに去りて店さきの
しとみ上ぐれば川音や
霧は浅黄に明けにけり

よべの電燈あかりをそのまゝに
ひさげのこりし桃の
アムスデンジュン いろ紅く
ほのかに映えて熟るゝらし



(下書稿1「歌稿B第95葉右半短歌の下部余白」)

よべのあかりに照らされて
売れのこりたる桃の実の
アムスデンジュン色あかく
霧のなかなる灯に熟るゝ



(下書稿1「歌稿B第95葉右半短歌」)

439  しらくもよ夜のしらくもよ
   月光は重し
   気をつけよかのわるひのき。